デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

CIID

エキシビジョンについて

日本に帰って来て約一ヶ月が経ちました。ファイナルプロジェクト期間中は忙しくてブログどころじゃなかったのですが、帰国後落ち着きはじめましたので、ブログを再開して留学を徐々に振り返ったり、デザインに関して思うところを書いていこうかなと思ってい…

卒業しました

しばらく更新が滞っておりましたが私は元気です。忙しくてあまり更新も出来ませんでしたが、ファイナルプロジェクトも、卒業試験も、卒業式も、そしてエキシビジョンも終わっており1年間のCIID生活が無事に終了しました。1年間というと結構長い時間であるよ…

ファイナル・プロジェクトを始める前に考えること

本日から本格的にファイナル・プロジェクトに取り組んで行くわけですが、実際のリサーチだとかプロトタイピングに入る前に、まず次のような事柄について明確にする事を求められます。 ファイナル・プロジェクトからどのような事を得たいか ファイナル・プロ…

ファイナルプロジェクト、キックオフ!

ついに本日、ファイナル・プロジェクトのキックオフが行われました。 以前にも書いたかもしれませんがもう一度紹介するとファイナル・プロジェクトと言うのは日本で言う卒業研究だったり卒業制作のようなもので、コースの一番最後に学生が取り組むプロジェク…

ポートフォリオについて

今週はポートフォリオウィークと言うことで、授業は無いのですが各学生に各自のポートフォリオを充実させるようにという指示が出されています。 ポートフォリオと言うのはCIIDのWeb上で公開されているものもあれば、各自が自身のWebサイトを持っている場合も…

CIID10 Lightning talk

CIID10 3日目、4日目はひたすらアンカンファレンス形式でライトニングトークが行われていました。 アンカンファレンスと言う形式は、日本でもチラホラ見かけるようですが海外では結構多いようでして、自分が話したいことをみんなの前でひたすら話すると言う…

CIID 10 Impact Minds

下記の記事ではCIIDのオープンハウスについて紹介しました。 ddcph.hatenablog.com ddcph.hatenablog.com ddcph.hatenablog.com 実はこのオープンハウスはCIID10と呼ばれる創立10周年記念イベントの一環であって、CIID10では他にも様々なイベントが企画され…

CIIDオープンハウス@リサーチおよびコンサルティング部門

さて、お次はリサーチ部門です。CIIDのリサーチ部門は、実は私もほとんど接点がないので、どんなことをやっているのかよくわかっていないんですよね。とはいえ、CIIDはとても小さな組織ですし、キッチンなどは共用ですからリサーチ部門の人の顔を見れば挨拶…

CIIDオープンハウス@インキュベーション部門

CIIDには教育部門の他に、リサーチやコンサルティング、インキュベーションなど、様々な部門があります。今回のオープンハウスでは各部門それぞれで展示が行われていましたので、それぞれ簡単に紹介しようかと思います。 まずはNESTと呼ばれるインキュベーシ…

CIIDオープンハウス@教育部門

CIIDは今年で創立10周年を迎えました。創立10周年を記念して、今週はその関連イベントが数多く開催されています。本日はそのオープニングイベントとでも言えるようなオープンハウスが開催されていました。 部外者も自由に学校に入れるようになっており、各部…

サービスのグロースについてPinterestのデザイナと学ぶ

今週はPInterestのデザイナさんを教授に迎えて引き続きサービスデザインに関する講義を受けて居ます。ただし、同じサービスデザインと言っても先週までは図書館と言うリアルな場のデザインであったのに対して今週はPinterestのようなWebサービスであったり、…

どのようにして問題を分析し仮説を立てるか

下記の記事で、サービスデザインに関するブリーフに関する説明を行いました。なお、ブリーフという単語を日本語にどう訳すべきかわからなかったのでカタカナのママ書いてしまったのですが、言ってみれば仕事の概要だとか指示みたいなもので、プロジェクトを…

既存オンラインサービスの分析から改善提案を行うブリーフについて

サービスデザインの授業の中で最後に取り組んだのは、実在の企業の持つ課題をブリーフとして与えられそれに対するソリューションを提案すると言うもの。4人から5人程度のグループに、下記のような課題が与えられました。ちなみに検討に使用する時間は約1日半…

図書館の改善案についてプレゼンテーション

三週間に渡るサービスデザインに関するプロジェクトも終了し、本日はプレゼンテーションが行われていました。 今回のプロジェクトは、コペンハーゲン中央図書館をクライアントとして彼らのコンセプトであるSmarter Togettherを推進するための提案を行うと言…

大きく考えると言うこと

デザインの課題に取り組んでいる際に教授から言われる事のひとつに「Think Big」と言うものがあります。 我々の組織CIIDは、Copnhagen Institute of Interaction Designが正式名称でして、ようするにインタラクションデザインに関する研究機関なんですね。イ…

プロトタイピングの計画について

コンセプトマッピングを行いアイディアをある程度明確にしたら、プロトタイピングの計画づくりを行います。プロトタイピングについて、一般的にはモノ作りのことを指すように捉えがちだと思うのですが、これは少し異なり、下記の記事でも少し触れましたが、…

アイディアのコンセプトマッピング

アイディア出し後は、コンセプトマッピングを行います。コンセプトマッピングは下記の記事のコンセプト作成でも少し触れて居ます。 ddcph.hatenablog.com アイディア出しを行ったとは言え、それらのアイディア入ってみれば思いつきで作った素案のようなもの…

How Might Weの設定からアイディア出しまで

下記記事の続きです。 ddcph.hatenablog.com オポチュニティの抽出までを行い、How Might We Questionの作成までを行いました。なお、How Might We Questionに関しては下記で詳しく書いているので、こちらを読んで頂ければと思います。 ddcph.hatenablog.com…

インタビューの内容をクラスタリングしてインサイトを抽出する

下記のようにしてリッチプロフィールを作成したあとは、この内容を分析して、どのようなニーズがあるのか、どのようなデザイン機会がありそうか等を導出するためにクラスタリングを行って行きます。 ddcph.hatenablog.com 今回の場合で言うと、In-depthイン…

インタビューから作成するリッチプロフィールについて

昨日はIn-Depthインタビューについて紹介しました。 ddcph.hatenablog.com このようにして行ったIn-Depth Interviewは下記のような流れで、リッチプロフィールの作成、インサイトの抽出と進めて行きます。 ddcph.hatenablog.com が、このプロセスも3回目な…

In-Depth Interviewで対象者からインサイトを引き出す

デザインリサーチ手法には色々ありますが、重要なものをひとつ挙げろと言われたらIn-Depth Interviewを外す事はできないと思います。 In-Depth Interviewを簡単に説明すると、対象者の経験や普段の行動、考えなどについて深く掘り下げながらインタビューを行…

Research Objectiveの設定と方針の検討

下記のようにAssumption Mappingを行ったあとは、実際のクライアントからブリーフの説明を受けます。 ddcph.hatenablog.com ブリーフについて説明を受けたあとは実際に図書館の中を見まわったり、取り組みに着いて司書さんから話を伺ったり等し、その後はチ…

Assumption Mappingの具体的な作り方について

下記のようにAssumption Mapingについて書きました。しかしながら、仮説を作る対象を企業のキャッチフレーズとしたのが、あまり良い例ではなかったかなと思ったので、少し補足します。 ddcph.hatenablog.com 実際には、こういったコーポレートアイデンティと…

Assumption Mappingで始めるデザインリサーチ

仮想のピザ屋のサービスをデザインし終わったところで次のリサーチプロジェクトに進むわけですが、このリサーチ活動の中で最初に行った事がAssumption Mappingと呼ばれるものです。 Assumption Mappingとは日本語にすれば仮説マップの作成とでも訳せるでしょ…

ユーザージャーニーマップでピザ屋のサービスを表現する

ピザ屋のサービスをデザインした事について下記の記事で紹介しました。 ddcph.hatenablog.com 上記実習のあとは、自分たちがデザインしたサービスについてユーザージャーニーマップを使用してタッチポイントの分析を行っていきます。なお、ユーザージャーニ…

ピザ屋で学ぶサービスデザイン

本日からサービスデザインのプロジェクトが始まっています。今回の授業では本格的なプロジェクトに入る前に簡単なワークショップを行ってサービスデザインとは何かについて学び考える時間がありました。 まず、教授からほとんど何の説明も無く「ピザ屋におけ…

ファイナル・プロジェクトにむけて3

ddcph.hatenablog.com ファイナル・プロジェクトについてまだうだうだと考えて居る。 ところで下記の本を読んでいる事は以前も書いたと思うのだけれど、この本の中に、戦う場所をいかにして選ぶかという話が出てくる。 ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦…

ファイナル・プロジェクトにむけて2

ファイナル・プロジェクトについては下記の記事でも少し触れたのだけど、現時点で何について取り組もうと言う具体的なアイディアは無い。 ddcph.hatenablog.com ところが、他の学生の話を聞いてみると、比較的明確なアイディアを既に持っている人が結構居る…

あなたのスライドはとてもエンジニア的だ

下記ではMid-way Examの内容について書きました。 ddcph.hatenablog.com 私の場合、このブログで学んだ事を記録していたりだとか内省等を行って居るため、発表する内容に困る事はなかったのですが、ひとつ印象的なことを言われました。 それは、プレゼンテー…

Mid-Way Exam

CIIDにはいわゆるテストが存在しない。みんなそれぞれ得意分野が違うし、同じカリキュラムを受けてきたとはいえ、それぞれやってきた事も違う。同じフォーマットのテストでそれぞれの学生の頑張りを評価することなんか出来ない、と言う事なのでしょうか。 で…