デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

インタビューから作成するリッチプロフィールについて

昨日はIn-Depthインタビューについて紹介しました。

ddcph.hatenablog.com

このようにして行ったIn-Depth Interviewは下記のような流れで、リッチプロフィールの作成、インサイトの抽出と進めて行きます。

ddcph.hatenablog.com

が、このプロセスも3回目なので、いくつか補足的な事を事をここに書いておきたいと思います。まず、リッチプロフィールの作成についてですが、何を含める必要があって、何を含めなくても良いかに関しては、比較的柔軟に対応すれば良いのかな、と思っています。

例えば、前回のスポーツ施設に関するプロジェクトでは、下記のような項目をリッチプロフィールに含めて居ました。

  • 名前
  • 属性(ユーザーか非ユーザーかなど)
  • 経歴
  • どこに住んでいるか(スポーツ施設からの距離)
  • スポーツ施設のことをどの程度知っているか
  • インタビューの中で出てきた興味深いストーリーを3つ
  • スポーツ施設の事をどう思っているか
  • 最も印象に残ったセリフ

ところが、今回作成したリッチプロフィールでは、下記のような項目が含まれています。

  • 名前
  • 属性(家族構成など)
  • 図書館の利用頻度
  • 図書館の事をどう思っているか
  • 知的好奇心を満たす3つの方法
  • 知識を得る上で必要だと思っている点3つ
  • 社会の中で、誰かと一緒に何らかの活動をしているか
  • 最も印象に残ったセリフ

一見すると似ているようですが全然違う事がわかるかと思います。このリッチプロフィールの項目自体は教授からこれを使えと言われて配布されたものなので、この項目をどうやって設定するのが適切なのかについてちゃんと説明があったわけではないのですが、おそらく今回のクライアントが目指している「Getting Smarter Togetther」を元に項目を作っているんだろうなと思います。

ただ、結局のところリッチプロフィールからは、その人がどういう人で、デザインの対象に対してどういう考えを持っているかがわかれば良いわけです。もちろん、ここからインサイトを抽出していくわけですから、インサイトを抽出しやすさ、と言うのがそれなりに必要ではあるのです。

どのようなものがあるとインサイトを抽出しやすいかに関して考えてみると、結局デザイン対象にどのような思いを持っているか。どのように利用しているか等の情報があると良いわけで、そのあたりを考慮しつつ、リッチプロフィールの項目を設定していけば良いのかなと思います。