読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

ヒカリエでの展示で学んだ事

f:id:mikio-k:20161023082213p:plain

もう終了から二ヶ月以上経ってしまいましたが下記の通りヒカリエでの展示を無事に終えました。ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。

ddcph.hatenablog.com

さて、今回の展示を通して、個人的に結構な学びがあったのでいくつか書き起こしておきたいと思います。

多くの人と話すことでストーリが作られていく

これは今回の展示に限った話ではなくて、CIIDにおける各プロジェクトでもそうなのですが、作ったものを目の前にして、関係者やステークホルダー、もしくは普通の人達だったりに対してコンセプトの説明を行うという事が多々あります。

このコンセプトの説明がプレゼン形式である場合は、発表は大抵の場合キーノートのスライドを使用して一回限りであるから、そこあまでの作り込みが全てです。しかしながらエキシビジョン形式の場合、自分たちのブースにお客さんが来てくれるわけですから、自分たちのコンセプトを説明する機会はたくさんあるわけです。そうすると、人と話をする度に、ちょっとずつ説明内容がブラッシュアップされていくことがあります。

このコンセプトは、こういう風に説明したほうが受け入れられやすいなとか、こういう順序で話をしたほうが説得力が増すなとか。こうして多くの人と話をしていくうちにいつの間にか説得力のあるストーリーが出来てしまっていて、この現象って凄く面白いなぁと思うんです。

普段の仕事においても何らかの提案や発表を行う機会って結構あると思うんですが、この現象って仕事にも結構活かせるんじゃないかなと。最終的な意思決定者と話をする前に、隣のプロジェクトのメンバーと話をしてみたりとか、気軽に話ができるクライアントやパートナーさん、もしくは想定顧客でも良いのかもしれませんが、今こんなことを考えてるんだけど、と雑談ベースで話をしてみるとか、もちろんプロジェクトの性質によっては難しい事もあるでしょうが、人と話をするということでコンセプトやストーリーをブラッシュアップ出来るとするならば、やってみる価値は多いにあるのではと思うのです。

展示にはコンセプト作成とは異なるノウハウが必要

今回、ヒカリエで展示させて頂いたのですが、私は普段仕事があるわけですから常に展示作品の側に立って説明を行う事は出来ません。ですので、せめて出来る限りベストなコンディションを維持して、もし何らかの異常があればそれを検知して即座に現地に駆けつけて何らかの対策を取りたいと思っていました。

そのためにいくつかの仕組みを取り入れていました。まずは長期間動作に関して。元々作成した作品は、5分間の説明の間だけ動けば良い、というシロモノでした。これがどういうことかというと、まずバッテリーの心配をしなくて良いわけです。5分間だけ動けば良いわけですから、適当なモバイルバッテリーを接続しておけば、さすがにこれを使い切る事は出来ないわけです。しかしながら今回の展示は約二週間。展示会場のスタッフに、一時間ごとにバッテリー交換をしてくださいとお願いするわけにも行きませんから、なんとかして2週間バッテリーを持たせなければなりません。

そこでArduinoとXBeeのスリープ機能を利用して消費電力をとにかく抑えることに。そしてバッテリーとしては下記のIoT機器向けのものを購入。 技術的な情報に関してはそのうち書ければと思っていますがこの2点で長期間動作を実現しました。

それからもうひとつ、今回の展示においては、デバイスの状況をリアルタイムでリモート把握するシステムを作りました。仕組みとしては簡単で、いわゆるハウスキーピングデータをNode.jsのサーバに投げつけまくるのですが、これによって現在デバイスが動いているか、それとも動いていないかだとか、サーバの状況がどうなっているか、デバイスにトラブルが起こっていないかなどという情報を知る事ができ、メンテナンスに非常に役立ちました。トラブル発生時だけでなく、この仕組みがあることでデバイスが正常に動いているという事を確認することができ、私の精神的な安定にも寄与していました。

今後の展開を語れるようにしておく

展示会場でお客さんから聞かれる事の多くに「今後、これをどうしたいの?」がありました。おそらくお客さんが喜ぶ答えは、これをプロダクトとしてブラッシュアップしてビジネス化を推進していきますだとか、アート作品としてどうのこうのしたいだとか、そういう答えなんだろうなぁとは思うものの、現時点でそういう予定は全くありません。

それはたぶんこれがCIIDにおける課題として作った作品であるからだとか、そもそも自分としてアーティストを目指したいとか注目されたいと言った野望が無いからというのはあるからかもしれませんが、こういった場に展示する以上、お客さんはその先に期待してくださるのだと思います。これは大変ありがたいことで、せっかく作った物をお蔵入りするよりは何らかの機会があるに越したことはありません。とはいえ私自身現時点でノーアイデアなので、もし将来の方向性などについて雑談やディスカッション等に付き合ってくださる方がいらっしゃれば気軽にコンタクト頂けると嬉しいなあと思います。

渋谷ヒカリエにNews Globusを展示しています

f:id:mikio-k:20170309192447j:plain

YouFab Global Creative Awards 2016というデジタルファブリケーションのアワードがあります。これはデジタル工作機械を用いてつくられた新時代のものづくりを評価するグローバルアワードでデジタルとフィジカルなものづくりの高度な連携によって生まれるクリエーション・発明を評価し、表彰するものだそう。

昨年作成したNews Globusをこのアワードに応募したところファイナリストに選んでいただき、ヒカリエにて展示する機会を頂くことになりました。

f:id:mikio-k:20170307185642j:plain

展示場所は渋谷ヒカリエ8階にありますCUBE 1, 2, 3で2017年の3月8日から3月19日まで展示されます。時間は11時から20時までで、最終日は17時で終わってしまうとのこと。

渋谷にお越しの方は是非見に来てください。

コペンハーゲンからストックホルムへ0泊3日旅行

デンマーク滞在も残り少し。最後の旅行という事でストックホルムに行って来ました。これで、オスロ、ストックホルム、ヘルシンキと、北欧四カ国の首都を制覇です。

コペンハーゲンからオスロまでの行き方としては、バス、電車、飛行機があります。飛行機も前々から予約しておけばそれなりに安い値段で乗れるようですが、直前という事であれば、バスか電車が選択肢になります。私は今回、行きはバス、帰りは電車をチョイスしました。

コペンハーゲンからストックホルム行きのバスはコペンハーゲン中央駅の南側にあるバス乗り場から21時10分に出ています。ストックホルム着は朝の6時過ぎなので、9時間ばかりの旅路になります。

ストックホルム中央駅の様子。早朝なので真っ暗です。寒い。

有り難いことに中央駅の中のスターバックスが営業していたので、町が動き出すまで仕事をすることにしました。

その後、行ったのはヴァーサ博物館と呼ばれる施設。ここは400年前の戦艦ヴァーサ号がそのまま保存されている博物館です。

ヴァーサ号については下記のサイトを見て頂くのが良いかもしれない。

wired.jp

次に向かったのは市庁舎。

ここはノーベル賞授与式のバンケットが行われるという事で有名です。市庁舎の中に入るためにはガイドツアーに参加する必要があり、ツアーは一時間に一回のペースで行われて居ます。

ランチには、こちらのブログで紹介されているニシンのフライをいただきました。

miatravel.jp

その後は、ノーベル賞博物館へ。と言ってもここはそれほど特筆すべきものは無いかな。名物はノーベル賞晩餐会で出されるアイスクリーム。晩餐会で出されるものと同じ、ってだけで特別美味しいというわけではないのだけど。

その後は、ストックホルム名物の円形図書館に行ったりして帰路につきます。

1日あれば早足とは言え主要なスポットを回れるのもストックホルムの良いところですね。

帰りはストックホルム駅を23:09発、マルモ乗り換えでコペンハーゲンに8時前に到着する電車で。

寝台車は3段ベッドでした。そんなに広いわけじゃないけれど、横になれるのは良いですね。バスよりも楽かも知れません。

と言うことで無事にコペンハーゲンに帰って来ました。コペンハーゲンとストックホルム、同じ北欧とはいえ似てる場所もあれば違う場所もあって色々面白い。そして個人的にはやはりコペンハーゲンが好きだな等と思ったのでした。

人はお得感に弱い

Food

デンマークで何か面白いものはあった?というのは日本に戻って来てよく聞かれます。正直なところ、デンマーク見聞きしたものの大半は私に取って新しく、大変面白い物なのですが、その中でもひとつ紹介するとすれば、TooGoodToGoかなと思います。これはデンマークの企業が行っているアプリで、このブログでも過去に何度か紹介しています。

ddcph.hatenablog.com

ddcph.hatenablog.com

このサービスを改めて簡単に紹介すると、レストラン閉店時に残った料理と、消費者をマッチングするアプリです。レストラン側としては残った料理をマネタイズすることが出来るうえに食料廃棄も減らす事ができますし、消費者としては安く料理を手に入れる事が出来るうえに、食料廃棄の削減に貢献する事ができます。

上記のような事情ですから、コペンハーゲンでは多くの人がTooGoodToGoを利用しておりまして、少なくとも我々CIIDの学生の間ではほぼ全員が愛用していると言っても過言ではないほどの必須アプリとなっていました。

ところが、まわりの学生に話を聞いてみても、食料廃棄の削減に貢献するためにアプリを使っているという人はほとんど居ません。もちろん彼らとしても自分の行動が食料廃棄削減につながっているという事は意識しているものの、アプリを使う目的としては安く食べ物を手に入れると言うことなわけで、当たり前だと言ってしまえば当たり前かもしれませんが、これって非常に面白い事だと感じました。

日本でも、お米を残すとお百姓さんに怒られるだとか、アフリカでは子供が飢えに苦しんでるから食べ物を残すなだとか、食事を残す人に対して様々な方法で諭し合いますし、食料を無駄にしてはいけないというのは皆、頭の中ではわかっています。この状況というのは日本に限った事ではなく、デンマークやヨーロッパでも似たような状況なわけですが個々人が食料廃棄削減に対して積極的な行動を取っているかというと決してそうではなく、むしろデンマーク人は日本人以上に躊躇無く食材を廃棄している印象すらあります。

だけれど、食料廃棄削減に貢献することがオトクにつながるようにサービスをデザインする事によって、結果的に多くの人が積極的に食料廃棄削減に貢献しようとするわけで大変うまくデザインされているなぁと感じます。実際、TooGoodToGoのサイトを見ても、安く美味しい料理が手に入る事を全面に打ち出して居るんですよね。

そういえば、この種の社会貢献的な企業で思い出すものにWarby Parkerがあります。

www.warbyparker.com

彼らは彼らのメガネが売れた個数に応じて、売上の中から途上国に寄付を行っているんですよね。これ自体は大変価値のある事ですし彼らのビジネスの仕組みとしても大変うまくデザインされています。しかしながらこれはWarby Pakerでメガネを購入する多くの方が知っている事でありながらも、彼らがここでメガネを購入する理由ってそこには無く、価格が安い事であったり利便性だったりします。

こういった形で社会や環境に貢献する企業は既に色々とあるわけです。だけど今後さらに様々な業態で出てくるでしょうし、こういった形でのブランディング手法、マーケティング手法が重要視されて行くのかもなと思います。

エキシビジョンについて

日本に帰って来て約一ヶ月が経ちました。ファイナルプロジェクト期間中は忙しくてブログどころじゃなかったのですが、帰国後落ち着きはじめましたので、ブログを再開して留学を徐々に振り返ったり、デザインに関して思うところを書いていこうかなと思っています。

さて、CIIDでは卒業式のあとにエキシビジョンという物が開催されます。エキシビジョンとは日本語にすれば展示会でしょうか。卒業制作として作成したものを、外部の方に見て頂く機会があるわけです。

金曜日と土曜日の二日間、普段我々が教室として使用しているスペースが展示会場に早変わりし、多くのお客様がいらっしゃいました。ちゃんと数えたわけではないけれど、1000人近い人が来てくださったんじゃないかな。

面白いなと思うのは、エキシビジョンの受付にて来訪者に目的を伺って、わかるようにシールを貼ってもらうシステムになっていると言うこと。シールの種類は下記のような感じ。

  • OB/OG
  • デザインに興味がある
  • リクルーティング

つまり、展示している側からすれば、その方が貼っているシールを見れば、OBOGなのか、リクルータなのか、一般の方なのかがわかる仕組みなのです。これは非常に良い仕組みだなと思いました。

自分たちが作ったモノの説明をするのはもちろんとしても、対象が一般の方なのか、リクルータなのかによって、説明の仕方やアピールの仕方が異なって来ますものね。

ちなみに展示の様子は下記のような感じ。私自身が暇な時を見計らって写真を撮影したので、人がまばらであるように見えますが、混雑時は文字通り人でごった返していました。

私自信も、自分のプロダクトについて多くの方に説明していただきましたが、自分自信でも面白いなと思うのは、多くの人と話をするにつれて、話の展開の仕方がこなれて行くというか、こういう風に話をすればウケるというのが見えて来るんですよね。なるほどやはり人と話をすることは大事なんだなぁ。

卒業しました

しばらく更新が滞っておりましたが私は元気です。忙しくてあまり更新も出来ませんでしたが、ファイナルプロジェクトも、卒業試験も、卒業式も、そしてエキシビジョンも終わっており1年間のCIID生活が無事に終了しました。1年間というと結構長い時間であるようにも思うのですが、この1年間を振り返って見ると、本当に、あっという間の1年だったという表現がとてもしっくり来るように思います。

とりあえずしばし休養を取りつつ、今週末には日本への引っ越しを予定しているのでその準備を進めたいと思います。

ハロウィンなのでカボチャを掘ります

ハロウィンと言えばカボチャと言うことで、スーパーの店頭には大きなカボチャが並び始めます。みんなでカボチャを掘るよ!ただし自分のカボチャは自分で持ってきてね!って言う楽しいイベントが開催される事になったので、私もカボチャを買って学校に向かいます。

ちなみにこのカボチャ35DKKでした。500円ちょっとかな。さすがに自転車で運ぶ事は出来ないので、Uberに頼る事に。膝の上に乗せたのですが大きさがわかるかと思います。

学校についてコーラの缶と比較するとこんな感じ。

みんなが集まったところで、ひたすら掘り進めて行きます。

まずは、頭をくり抜きます。

くり抜いたあとは、手を突っ込んで中のタネだとかを取り除いて綺麗にします。

そしてあとは顔を切り抜いていきます。

完成してキャンドルを突っ込んだところがこちら。

みんなが作ったものを並べます。綺麗。