デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

デザイン

人はお得感に弱い

デンマークで何か面白いものはあった?というのは日本に戻って来てよく聞かれます。正直なところ、デンマーク見聞きしたものの大半は私に取って新しく、大変面白い物なのですが、その中でもひとつ紹介するとすれば、TooGoodToGoかなと思います。これはデンマ…

デザインと特許の話

デザインスタジオ、デザインスクールの中では数多のプロジェクトが生まれては死んでいきます。私は以前から、質を生むためには量が重要であると信じていますので、これに関してもったいないとか、無駄だとか言うつもりは毛頭ありません。だけれど、日々生ま…

iPhoneにはなぜ「戻る」操作が無いのか

iPhoneを購入してから約2日が経ちました。世間はiPhone 7の発表に湧いているようですが、購入したばかりのiPhoneを楽しく触っている私には関係の無い事です。 iPhone SEの新型が発表されたわけじゃないし、値段もそれなりに高いしと自分に言い聞かせていま…

サービスのグロースについてPinterestのデザイナと学ぶ

今週はPInterestのデザイナさんを教授に迎えて引き続きサービスデザインに関する講義を受けて居ます。ただし、同じサービスデザインと言っても先週までは図書館と言うリアルな場のデザインであったのに対して今週はPinterestのようなWebサービスであったり、…

どのようにして問題を分析し仮説を立てるか

下記の記事で、サービスデザインに関するブリーフに関する説明を行いました。なお、ブリーフという単語を日本語にどう訳すべきかわからなかったのでカタカナのママ書いてしまったのですが、言ってみれば仕事の概要だとか指示みたいなもので、プロジェクトを…

既存オンラインサービスの分析から改善提案を行うブリーフについて

サービスデザインの授業の中で最後に取り組んだのは、実在の企業の持つ課題をブリーフとして与えられそれに対するソリューションを提案すると言うもの。4人から5人程度のグループに、下記のような課題が与えられました。ちなみに検討に使用する時間は約1日半…

コンセプトとその持続可能性について

このブログでも紹介したことがあるのだけれど、かつてコペンハーゲンには廃棄食材を活用したレストランがあった。 ddcph.hatenablog.com しかしながら、上記のレストランは先週末、2016年8月19日で閉店してしまったようです。このように、大変素晴らしいコン…

デザイン思考の限界と可能性

コペンハーゲンに来られた某先生と話をしていた際に飛び出た話題なのですが、昨今、デザイン思考って世間で過剰評価されているのではないかと思います。世の中を見渡して見渡してみると、猫も杓子もデザイン思考だという感じで、イノベーションに必要なのは…

大きく考えると言うこと

デザインの課題に取り組んでいる際に教授から言われる事のひとつに「Think Big」と言うものがあります。 我々の組織CIIDは、Copnhagen Institute of Interaction Designが正式名称でして、ようするにインタラクションデザインに関する研究機関なんですね。イ…

プロトタイピングの計画について

コンセプトマッピングを行いアイディアをある程度明確にしたら、プロトタイピングの計画づくりを行います。プロトタイピングについて、一般的にはモノ作りのことを指すように捉えがちだと思うのですが、これは少し異なり、下記の記事でも少し触れましたが、…

アイディアのコンセプトマッピング

アイディア出し後は、コンセプトマッピングを行います。コンセプトマッピングは下記の記事のコンセプト作成でも少し触れて居ます。 ddcph.hatenablog.com アイディア出しを行ったとは言え、それらのアイディア入ってみれば思いつきで作った素案のようなもの…

How Might Weの設定からアイディア出しまで

下記記事の続きです。 ddcph.hatenablog.com オポチュニティの抽出までを行い、How Might We Questionの作成までを行いました。なお、How Might We Questionに関しては下記で詳しく書いているので、こちらを読んで頂ければと思います。 ddcph.hatenablog.com…

インタビューの内容をクラスタリングしてインサイトを抽出する

下記のようにしてリッチプロフィールを作成したあとは、この内容を分析して、どのようなニーズがあるのか、どのようなデザイン機会がありそうか等を導出するためにクラスタリングを行って行きます。 ddcph.hatenablog.com 今回の場合で言うと、In-depthイン…

インタビューから作成するリッチプロフィールについて

昨日はIn-Depthインタビューについて紹介しました。 ddcph.hatenablog.com このようにして行ったIn-Depth Interviewは下記のような流れで、リッチプロフィールの作成、インサイトの抽出と進めて行きます。 ddcph.hatenablog.com が、このプロセスも3回目な…

In-Depth Interviewで対象者からインサイトを引き出す

デザインリサーチ手法には色々ありますが、重要なものをひとつ挙げろと言われたらIn-Depth Interviewを外す事はできないと思います。 In-Depth Interviewを簡単に説明すると、対象者の経験や普段の行動、考えなどについて深く掘り下げながらインタビューを行…

Research Objectiveの設定と方針の検討

下記のようにAssumption Mappingを行ったあとは、実際のクライアントからブリーフの説明を受けます。 ddcph.hatenablog.com ブリーフについて説明を受けたあとは実際に図書館の中を見まわったり、取り組みに着いて司書さんから話を伺ったり等し、その後はチ…

Assumption Mappingの具体的な作り方について

下記のようにAssumption Mapingについて書きました。しかしながら、仮説を作る対象を企業のキャッチフレーズとしたのが、あまり良い例ではなかったかなと思ったので、少し補足します。 ddcph.hatenablog.com 実際には、こういったコーポレートアイデンティと…

Assumption Mappingで始めるデザインリサーチ

仮想のピザ屋のサービスをデザインし終わったところで次のリサーチプロジェクトに進むわけですが、このリサーチ活動の中で最初に行った事がAssumption Mappingと呼ばれるものです。 Assumption Mappingとは日本語にすれば仮説マップの作成とでも訳せるでしょ…

ユーザージャーニーマップでピザ屋のサービスを表現する

ピザ屋のサービスをデザインした事について下記の記事で紹介しました。 ddcph.hatenablog.com 上記実習のあとは、自分たちがデザインしたサービスについてユーザージャーニーマップを使用してタッチポイントの分析を行っていきます。なお、ユーザージャーニ…

ピザ屋で学ぶサービスデザイン

本日からサービスデザインのプロジェクトが始まっています。今回の授業では本格的なプロジェクトに入る前に簡単なワークショップを行ってサービスデザインとは何かについて学び考える時間がありました。 まず、教授からほとんど何の説明も無く「ピザ屋におけ…

大きな問題にどう取り組むか

問題の大きさというのは非常に重要な問題です。大きすぎると取り組むのが難しいし、小さすぎると取り組もうにも手のつけどころが無かったりします。なので、問題に取り組むときには問題を適切なサイズに定義する必要があって、問題が大きすぎるときには適切…

ビジネスのことをいつ考える?

以前、下記の記事を書いた。 ddcph.hatenablog.com この授業では、コンセプトをいかにしてリアルの世界に適用するかという事をテーマに行われたのだけれど、よくよく考えて見れば、この授業において、ビジネスの事は最後の最後に位置付けられている事に気が…

ストーリーテリングとは戦略づくりである

最近、下記の本を読んでいます。 ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books) 作者: 楠木建 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2010/04/23 メディア: 単行本 購入: 27人 クリック: 770回 この商品を含むブロ…

プロトタイピングとエクスペリメント

先日、下記のような記事を書いたところ、プロトタイピングとエクスペリメントは何が違うのかというコメントを頂いたので、それについて書いてみようかと思う。 ddcph.hatenablog.com 一言で説明するのであれば、プロトタイピングとは立てた仮説を検証するプ…

インタラクティブスペースプロジェクト開始

本日から新しいプロジェクトがはじまりました。プロジェクトのテーマはインタラクティブスペース。 どういうものかというと、空間を媒介としたインタラクションをデザインするというものなんですね。例えば、離れた場所に居る人同士が、特定の場所にあるオブ…

なぜヨーロッパではMTが主流なのか

下記のようなトラブルもあったものの、翌朝の開店時間まで待つ事でなんとか無事にレンタカーを借りる事が出来た。 ddcph.hatenablog.com ところで、レンタカーを借りるときに気がついたのだけれど、ヨーロッパではMT車が主流のようです。AT車はないのかなと…

グローバルに考えて、ローカルを攻める

こちらで取り組むプロジェクトと日本で経験したプロジェクトの違いは何だろうとよく考えます。ひとつ大きな違いだなと感じるのは、想定ユーザの設定について言えるのではないかと思うのです。 日本におけるありがちな想定ユーザーの設定 例えば、日本で新し…

ユーザが何を欲しいかはわからない

ユーザーが欲しいものは何か。これは新しい製品、サービスを作り上げる上で非常に重要な問題であって、これを明らかにせずにビジネスを行う事は大変難しい。だけれどその一方で、これを明らかにする事そのものが大変難しいのです。 例えば、スーパーやコンビ…

チームで同じ方向を向くために

下記に書いたDomesticating Intelligenceに関する内容です。 ddcph.hatenablog.com 各テーマに置いて製品サービスの先行例調査を行ったあと「じゃぁ、これらをもとに新しい製品サービスのアイディア出しをしようぜ」って話になったのですが、これがいけなか…

人工知能を活用した製品サービスのデザインに取り組む

今週はDomesticating Intelligenceという講義を受けています。この授業で扱うトピックは、いわゆる人工知能であり、人工知能を活用してどのような製品・サービスをデザインをするかがプロジェクトの内容になります。 一昔前は、人工知能を活用したサービスと…

良薬は口に苦し的UX

先日読んだ下記の記事の中で、「良薬は口に苦し」的なUXの存在について述べられていました。 parashuto.com これってわりとある問題だよな、と。UXに限らずプロダクト全体、もっと言えばビジネスとして。 例えば、デプロイゲートだったと思うんですが、以前…

実世界を目指すデザインで重要な3つのこと

デザインとは何かという話をする時、多くの人がイメージするのは、Webデザインだったり、DTPだったり、UIデザインだったりするんじゃないかなって思います。つまり、お客さんやユーザーの目から見える部分をかっこ良くする仕事がデザインである、と。多分こ…

ビジネスモデルの分析と改善提案

デザインfroリアルワールドの講義の中では経営のシミュレーションに引き続き、企業のビジネスモデル、強み、弱みなどの分析をした上で、何らかの新たな提案を行いましょうという課題に取り組んでいます。 なお、これまでの講義内容はこちら。 ddcph.hatenabl…

デザインとお金の話

昨日に引き続き、ビジネスに関する授業を受けています。今日の授業内容は企業経営に関するお金の話。ようはデザインした製品を作るのにどれだけのお金が必要で、どういう売り方をすればどういう収益が得られるかとか、そういう話です。 ddcph.hatenablog.com…

デザインforリアルワールド

今週からDesign For Real Worldという授業が始まっています。これが何かというと、一言で説明するならばMBAの簡易版のような内容。つまり、会社の仕組みであるとか、ビジネスモデルの組み立て方であるだとか、会社を立ち上げる際に必要となる知識を学んで行…

私がデザインに興味を持ったきっかけ3つ

デザインスクールに来る学生のバックグラウンドが様々だという話は以前しましたが、デザインに興味を持つ理由も様々です。今回は私自身が何故デザインに興味を持ったかという話を書いてみようかと思います。 私は中学校卒業後、奈良高専の情報工学科でコンピ…

デザインにおけるHow Might Weとは何か:具体例とその効果

このブログでは何度かHow Might We(How Might We Question、HMWと書く場合もあります)という単語を使っているにも関わらず、How Might Weについてきちんと説明していない事に気がついたので、そろそろきちんと書いてみたいと思います。 How Might Weと言う…

How Might We Questionでレッドオーシャンを回避出来るのか

下記の記事で、Arcdiveについて書いたんですが、これ作ってる時に競合サービスの調査とかもするわけです。 ddcph.hatenablog.com 名前が出たのは、Pocket、Medium、Instapaper、Readability、ReadKit、Flipboard、ReadingPackだとかだったかな。まぁ、言うま…

ARCDIVEを公開しました

GUIに関する授業を受けている事は、下記のようにこのブログでも何度か紹介しました。 ddcph.hatenablog.com ddcph.hatenablog.com ddcph.hatenablog.com ddcph.hatenablog.com この講義の成果物をWeb上に公開したので紹介しようと思います。 今回のプロジェ…

デザイナとエンジニアの距離について

デザイナとエンジニアの関係性についてブログを書こうと思って随分時間がかかってしまいました。 私は現在デザインスクール留学中の身分です。デザインスクールと呼ばれるところでは、それぞれ学校によって特色があるわけですが、基本的には世界中どこに行っ…

体験をプロトタイピングする

今週はRapid Experience Prototypingという講義を受けています。 Rapid Prototypingであれば、多くの人が耳にしたことがあるのでは無いかと思います。これは、自分たちが作ろうとする製品、サービスを、紙だとか、ダンボールだとかで簡単に作って仮説検証を…

コンセプトを説明をするビデオを作成する意外な効果

下記の記事のようにして、作成したコンセプトをクラス内で発表し、そこで得られたフィードバックをもとに次は投資家など外部のステークホルダーに対してプレゼンを行うつもりで準備を行っていきます。 ddcph.hatenablog.com 投資家へのプレゼンには色々な方…

デザイナは魔法を使ってはいけない

教授と話をしていた時に言われた事があります。それは「デザイナは魔法(Magic)を使ってはいけない。魔法を使わないと出来ない事はやっちゃダメなんだ。」と。 デザインスクールというところは、色々なバックグラウンドの人が集まっているちょっと特殊な環…

ペーパープロトタイピングに使えそうなiPhoneフレームを作った

ユーザテスト行う際に、スマートフォンのスクリーンを紙で簡易的に作成し、それを用いて擬似的な操作感などを体験してもらう事は、スマホアプリのプロトタイピングで比較的広く行われている事だと思うんですが、もうちょっとリアリティが欲しいよねという事…

Test Early and Fail Fastとは言うものの

デザインの世界に限らず、エンジニアリングの世界だとか、ビジネスの世界でもそうですが「Test Early and Fail Fast」という考え方があります。これは、早い段階でテストを行って、早い段階で失敗しましょうという意味です。Test Early, Fail Oftenだとか、T…

コンセプト作成プロセスを共有する

下記の記事のようにユーザインタビューを行った後はそれをクラスの前で発表します。 ddcph.hatenablog.com 発表する内容としては下記の通り 我々の作成したHow Might We Questionについて 我々のアイディアの概要 ストーリーボードを用いつつ、我々のアイデ…

紙でアプリ画面を作成して検討する

今週はGUIに関する講義を受けているのですが、その中で、紙ベースでアプリの画面を考えるという課題がありました。与えられた課題は次のようなもの。 とある会社が開発した新しい洗濯機には物理的なボタンが一切ついておらず、すべてを手元のスマホから操作…

Adobe XDはスマホアプリのプロトタイプ作成の決定版になれるか

スマートフォン向けのアプリを作る際、実際のアプリケーションの開発に着手する前に、アプリの操作感などを確認するために簡単なプロトタイプを作成する事があります。 私はこれまで主に、SketchとFlintoを使用して簡単なプロトタイプを作成していたのですが…

デザインスクールが抱えるジレンマ

以前から、私が気になっているトピックがある。それは、異なる目的を持った人同士でプロジェクトを行う際に、どうするのが良いのか、と言う話。 ddcph.hatenablog.com たまたま教授と話をしている時に、ふとそういう話題を振って見たところ「それは、うちに…

妄想ではなく、事実をもとにコンセプトを作り上げる

先週からGUI(Graphical user interface)の授業を受けて居ます。GUIの授業と言っても、ボタンがどうだとか、アイコンがどうだなどと言う話ではなく、画面を持つサービス、アプリをどのようにとらえて、どのように設計して、どのようにテストし、どのように…