デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

オールボーとオーフスの図書館に

Skagenからの帰り道、オールボーと、オーフスの図書館に寄って見ました。私は元々そこまで図書館に興味があったわけではないのですが、先日のプロジェクトで図書館に関わってから、図書館のあり方であるとか、他の地域の図書館がどうなっているかだとかが気になるようになってしまったのです。

さて、まずはオールボーの図書館なのですが、ここで面白いなと思ったのはゲームゾーンの充実ぶりです。結構大きめのテレビが5台ぐらいと、PCが10台ぐらい並んでおり、自由にゲームが遊べるようになっています。

またアーケードゲームも置いてあり、これらはコインを入れなくても自由にプレイ出来るようになっていました。

日本の図書館で、ゲームが置いてあるところってあまり私は聞いたこと無いのですが、デンマークにおいては、コペンハーゲンの図書館も含めて必ずと言っていいほどゲームが置いており、借りたり、そこで遊んだりする事ができるようになっています。

図書館は市民と文化のタッチポイントであり、ゲームもひとつの文化であると言ってしまえば、図書館にゲームがおいてある事に何ら不思議は無いのですが、日本で同様の事をやると、不真面目だとか、なんだかんだいちゃもんがついて難しいのではないかと思うのです。

さて、次に伺ったのはDOKK1と呼ばれるオーフスにある図書館です。こちらは昨年オープンされたとかで建物そのものもそうですが、非常に格好良いですよね。

図書館の中に入ると目に入ってくるのがこちらの返却機。本を投入すると自動で本が分類されて、見ていて非常に面白いです。

さて、中を見ていきましょう。個人的に面白いなと思ったのは、下記の写真のようにMaker向けのスペースがあるという事。3Dプリンタなんかも置いてあります。図書館にMaker?というちょっと良くわからない組み合わせではありますが、これもひとつの立派な文化として認知されつつあるということでしょうか。

また、デンマークの図書館ではお馴染みゲームコーナーもあります。こちらはテレビゲームだけでなく、ボードゲームも充実。

また、子供向けではありますが、音楽のワークショップも開催されていました。

どうしても私の中では図書館=本を借りる場所という固定観念があり、実際そのような使い方しかしてこなかったのですが、ここデンマークの図書館を訪れると、そういったイメージは完全に裏切られます。

使い古された言葉ではありますがマルチメディア時代を迎えてしばらく経つ現代において、図書館が果たすべき役割にも変革を求められて居るのだなぁと感じました。