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デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学の日々について書いています

スターデザイナーをスターたらしめるものは何か

世の中には、佐藤可士和さんだとか、深澤直人さんだとか、ちょっとデザインに興味のある人なら名前を知っているようなスターデザイナが居る。そうしたデザイナーと、世の中にゴマンといる平均的なデザイナーの違いは何だろうか。

そこまでいかなくても、例えば、同じ学校で同じ授業を受けている学生同士であっても、明らかにこいつは出来る、センスがある、自分より良い物を作っているとか思うような人が居る。彼らと、他の学生の違いと言うのはどこにあるのか。

そんなことをPeople-Centerd Designプロセスについてまとめていて、ふと思いました。

ddcph.hatenablog.com

このプロセスに沿って見ていくと、まずテーマ設定。これは実世界のデザインでは非常に重要なのでしょうが授業の場合では皆同じテーマで取り組むので、ここで差はあまり出ないはずです。

チームビルディング。誰と組むか、と言うのが大事と言うのは疑いの無い事実でしょうが、何に取り組むかわからない状況で、完璧なメンバーを集めると言うのは少し難しい。

Research Objective設定。これに関しても人によって興味分野が全然違います。アンテナを張ると言う表現が適切なのかどうかはよくわかりませんが、普段から幅広い視野を持っておくのは大事なのかなという気はします。例えばビジネスに全く興味の無い人は、ビジネス寄りのResearch Objectiveを設定しにくいはずです。仮にそれを設定しなかったとしても、とり得る選択肢を多く持っておくのは大事なのかなと思います。

リサーチ計画作成。これは、センスもそうですが、ある程度経験でカバー出来る領域ではあるのかなと思います。つまりResearch Objectiveさえ設定してしまえば、それをどうやって実現するのが良いかを考える部分に、センスは多少あるのでしょうけれど、そこまで大きく結果に影響が出るかというと、私にはそうは思えないのです。

リハーサルや本番に関しても、話術だったりテクニックは色々あるのでしょうが、計画の質をあげることで多くの場合はカバー出来るのではないかと思っています。

インサイト抽出やHMWQの作成に関しても同様で、ある程度は経験でなんとかなる部分でもあるのかな、と。

そしてアイディア出しとコンセプト作成。ここはセンスが大きく影響するフェーズであるように思います。批判禁止、突飛なアイディア歓迎とは言え、そこまで全員が全員面白い発想を出来るわけじゃなかったりします。これは練習だとかでなんとかなるものなんだろうか。

と、ここまで書いてみるとResearch Objective設定とアイディア出し、コンセプト作成で差がつくのかなぁと思うのですが、Research Objective設定が悪くてもアイディア出しやコンセプト作成で挽回出来るものなのか、Research Objective設定が適切でないとすべてがダメダメになってしまうのかについてはわかっておらず。そしてそもそもそういえばResearch Objective設定が適切か否かを判断する方法ってあるのかなぁとかふと思ったりもするのでした。

それと同時に、デザインスクールって学生のセンスを鍛えるとか、そういうカリキュラムは無いよなぁと思うわけです。デザインは結局技術であって、工程を標準化することで、アウトプットの平均値を上げる事を目指せるものなのかなぁ、とか。