デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

私の留学先、CIIDについて

お前はデンマークに何をしに行ったのだ。生活のことばっかりで、ほんとにちゃんと勉強をしているのかと突っ込まれてしまったので、そろそろ留学生活のことも書いて行きたいと思います。

まずは、私の留学先であるCIID(Copenhagen Institute of Interaction Design)について。CIIDは名前の通り、インタラクションデザインに特化した研究機関で、純粋な大学とはちょっと違います。CIIDの中は大きく3つのセクションに分かれていて、教育部門、リサーチ部門、コンサルティング部門となっており、現在私が居るのがこの教育部門です。

ちなみに、下記の写真が我々の学び舎であるCIIDの校舎。右側に見える透明の螺旋階段が特徴的な建物です。

わざわざ留学で行くぐらいだから、きっと大きな学校なんでしょう?って思われがちなんですが、実は全然そんなことなくて、5階建てのとても小さな建物がすべてです。イメージとしては一般的なサイズのコンビニを5個、縦に積んだ感じ。学生数にしても1学年に最大25人と言う、とても小さな学校です。なのでリサーチやコンサルティング部門の方々を含めても、普段、建物の中に居るのは40人も居ないんじゃないかなというぐらい、アットホームなところなのです。

しかしながら、アットホームで小さいながらも、やることはちゃんとやる、むしろこの少人数制であるところを活かして、他が真似できないような事をやると言ったタイプの学校で外部からの評価は相当高く、たとえば世界のベストデザインスクール25にも選ばれていたりもします。なお、残念ながら、日本の大学はひとつも選ばれていません。

www.businessinsider.com

このランキングで面白いのは、CIID以外の学校って、それなりに歴史のある学校ばっかりで100年以上の歴史がある学校も珍しくありません。CIIDは今年でやっと創立10年です。

また、学生数に至っては1000名以上の大規模校がほとんどなのですが、CIIDは最大でも25名。一番新しくて、一番学生数が少ない学校、ってだけでもなんだか面白そうな感じがしますよね。まるで奈良先端科学技術大学院大学みたいです。

またCIIDはIntel Design School Networkにも選ばれています。

designschoolnetwork.intel.com

他の大学の顔ぶれを見ると、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートや、カーネギーメロン大学、アートセンターカレッジオブデザイン、カリフォルニアカレッジオブアーツなど、世界のデザインの最先端を行く学校の名前がならんでいます。つまり、これらの学校と同程度の非常に高い評価を得ていると言えそうです。

では、何故CIIDがこれだけ高い評価を得られているのかについて、明日以降、簡単に紹介できればと思っています。