先日作成したResearch Guideに従って、早速インタビューを行いました。
まずは、自分の作成したReseach Guideがうまく動くかを確かめるために、身の回りの人に協力してもらってインタビューを行います。
Reseach Guideそのものは実際のインタビューの様子を想定しながら作成しているわけですが、やっぱり実際にやって見ないとわからない事も結構ありますし、文字として表現されたものと、声に出して表現するのでは、同じ内容でも意図がうまく伝わる場合もあれば伝わらない場合も結構あリます。
そんなわけですから、まず最初は気心の知れた人にインタビューをお願いするのが良いのかなと思います。
と、いうわけで、記念すべき第一回インタビュー。
まずは、どのようなカメラを使っているかだとか、どのようなシーンで、どの程度カメラを使用しているかなどについて話を進めていきます。その後、それらをどのように管理、整理しているかの話題に進み、最後は撮影したカメラ画像の活用についての話に進めて行きます。
ところで今回のインタビューでは、若気の至りと言うべきか、下記の記事で紹介したように何らかのリサーチツールを使いたいと思っておりました。
で、比較的抽象的な絵を見せつつ、あなたが画像を活用するイメージに近いものはどれですか?と質問を投げかけたのですが、これがうまく行かなかった。活用するイメージってどういうこと…?と相手も困惑している様子。
私が当初想定していた回答としては、例えばノートに何かを書いている絵を指さしながら「私のイメージに近いのはこれかな?私が写真を撮影するのは自分用の記録のためだから、日記に近いんだよね。とりあえず毎日の生活を記録してはおくけど、それは特に何か明確な目的があるわけじゃなくて、まぁたまに見返したりはするかもだけど…」みたいな回答を想定していたのですが、私の質問の仕方が悪かったということもあり、そういった回答は得られず。うーん、なかなか難しい。
後ほど、この件に関して、どうすればよかったのかアドバイザーに相談してみました。
そうすると、それは聞き方が悪い、もっと具体的に聞かないといけないと言われてしまいました。また用意した画像の選択に関しても、抽象と具体のバランスが難しいんだけど、まだちょっと具体的過ぎるものもあるよねとのコメントが。
では、どのように聞けば良いのかと言う点についてなのですが「あなたの使い方に近いものはどれですか」ではなくて例えば「あなたの共有のイメージに近いのはどれですか?」というのを聞くのはどう?ということ。
つまり、これに関してはあらかじめ私とアドバイザで認識の違いと言うのもあったみたいなんですね。私は当初、インタビューのこの質問を通して下記の2点を明らかにしたいと思っていたのです。
- 写真をどのようにして使いたいか
- そのモチベーションは何か
ところが、アドバイザは下記の2点について明らかにしたいものだと思っていたようで。
- 写真をどのように共有しているか
- そのモチベーションは何か
これに関しては抽象と具体のバランスの問題でもあるのですが、抽象的な絵を見せながらとても広い質問を聞かれても、聞かれる側は困ってしまうだろうと。逆に、具体的な絵を見せながら具体的な事を聞かれても、聞かれる側は単刀直入に答えるしかなくて、インタビューとして深い知見を得られずに終わってしまう場合が多いとのこと。
そしてその後、もう一枚のソリューションが具体的に描かれている絵を見せながら、同様の質問を投げかけたところ、写真の近い道に関して様々な知見を得られたので、なるほど広い質問をする際には、ある程度具体的な絵を見せながら行うのも一つの方法何だなぁと思ったのでした。