デンマークは物価が高い。そんなわけだから、携帯電話の料金も高いんでしょう?って思われがちなのだけれど、私個人の感覚としては、不思議な程に安いと思っている。これに関して、実際に料金を示しながら紹介しようかと思う。
まず、デンマークにおける携帯電話キャリア(日本でいうDocomo、au、softbankのようなもの)は下記の4社がある。
- youSee(最近、TDCから名前が変更になった)
- 3
- Telenor
- Telia
デンマークにも日本と同様に数え切れないぐらいMVNO業者があるのだけれど、まずは上記事業者の料金について見ていきたいと思う。なお、これらの情報は2016年9月の価格であり、将来的に変更になる可能性はもちろんある。
まずはyouSeeである。
例えば一番安いプランだと、4GBのデータ通信と10時間分の通話がついて139DKKなので、2000円程度だろうか。日本のキャリアは7GBで通信制限をかけているところが多いので、同程度使おうと思うと、199DKKで3000円になる。
次は3である。
同様に、一番安いプランだと、12GBのデータ通信と12時間分の通話がついて120DKKなので、2000円弱。10GB使おうとすると200DKKで3000円である。
次はTelenorである。
一番安いプランだと、10GBのデータ通信と無制限の通話がついて149DKKなので、2200円ぐらいかな。他のキャリアに比べれば最低料金は少し高いが、ある程度データを使う人であれば割安では、という気がする。
最後にteliaである。
一番安価なプランでは8GBと無制限の通話がついて149DKKなので2200円ぐらいかな。しかしながら、ここは50GBや100GBという他のキャリアにはない料金プランを提供して居る事が特徴で、そういった通信が必要な人には大きな選択肢となるはずだ。
ちなみにMVNOキャリアの料金ついても紹介しておこうと思う。まずは私が使用しているLebaraであるが、10時間の通話と30GBのデータ通信で99DKKなので1500円程度。
こちらはlycamobileであるが、10時間の通話と35GBのデータ通信で99DKKなので、Lebaraとほぼ同様である。
そして現地人が良く薦めてくるOisterだけど、こちらは通話が無制限のプランがあるところが特徴だろうか。
個人的には10時間もあれば十分では?と思うのだけれど、デンマーク人は移動中だとか、とにかく友人と電話するカルチャーを持っており、通話し放題のキャリアが結構あることからももしかしたら月に数十時間電話しているのかも?という気もしなくはない。そのためこういったプランが必要になってくるのかなと思う。
しかしながら、ここで不思議なのは、日本に比べて何故ここまで料金が安いのか、である。
日本のキャリアは街中にキャリアショップがあって顧客に対するサポート等も手厚いから料金が高いのだという話も聞くのだけれど、上記で紹介したキャリアに関して言えばそれはデンマークでも同じであり、それによって価格差を説明することは出来ないのではと思う。
日本の国土全体で均一なサービスを提供するためのコストであったり、東京という大都市における高い人口密度で滞りのない通信を実現するために高度なネットワークが制御が必要だとか、様々な理由はあるのであろうが、とても不思議である。