下記の記事でも書いたように最近、飛行機の遅延によく巻き込まれる。
この記事を書きながら思い出したのがSASのことである。SASの言うのはスカンジナビア航空と言う北欧の飛行機会社であり、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの3カ国が出資している事実上のナショナルキャリアなのだけれど、この会社は定時運航に高いこだわりを持っているという事を下記の本で読んだ。
実際、それを社外に対してアピールし、顧客もそれを認識している。面白いのは定時運航率を維持するために、切り捨てなければならないところを躊躇なく切り捨てて居ると言う点である。例えば、機内食の準備が間に合わなくて離陸が遅れそうな場合、SASでは躊躇なく機内食を切り捨て、定時運行を優先させる。もちろん代わりにミールクーポンの配布等が必要で、会社としては余計な出費が必要になる事は否めない。しかしながら企業として定時運航率を高めると言う方針を持っているからこそ、そうした判断が出来るのであろうし、結果としてブランドイメージの構築に繋がって居るのだろうと思う。
デザインプロジェクトにおいては、ついつい2つ以上の目標を掲げてしまうことがある。こういう課題も解決出来るし、こういう課題も解決できる。コンセプトの段階ではそれでも良さそうに見えるのだけれども具体的な戦略に落とし込んでいく時に、それら解決を試みる課題と課題との間に矛盾が発生する場合と言うのがある。
そこで、プロジェクトの優先度にというものが必要になる。これはデザインプロジェクトに限らず、言ってみれば当たり前の話であって例えばソフトウェア開発分野であればアジャイルサムライなどでもそうだし、プロジェクトマネジメンとという観点ではPMBOKの基本中の基本でもある。
- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
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しかしながら実際に夢中で手を動かしていると、ついつい忘れてしまう事があり、難しなぁとも思うのである