こちらの人と話をしていて次のような事に気が付きました。日本だと、技術に関わる仕事をしている人はすべてエンジニアであったり、技術者と呼ぶような気がするのですが、こちらではそれをエンジニア、テクノロジスト、テクニシャンとして、わりと明確に区別しているような気がするのです。
正直これまで全く意識したことが無かったのですが、まずエンジニアとテクニシャンがどう違うかについては例えば下記のサイトが参考になるように思います。
ただし、テクノロジストについてはサイトによって説明がわかれているような気もしていまいちわかりにくいが、テクニシャンでもエンジニアでも無いちょうど中間の人、のようなイメージでしょうか。
なおドラッカーの本でテクノロジストの条件というものがあるのですが、これとはまた少し意味が異なるような気がします。 これはこれで面白い本だと思うのですが。

テクノロジストの条件 (はじめて読むドラッカー (技術編))
- 作者: P.F.ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/07/29
- メディア: 単行本
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さて、何故こういう話をしたかというと、デザインスクールだとかデザインの現場において、テクノロジーを強みとしてプロジェクトに貢献しようとした時に、彼らはどういった立場になるのか、という点が気になったからなのです。
少なくとも、作業を通して習熟度を高めていけるような作業ではないからテクニシャンではない。かと言って深い工学知識が必要な新しい技術の開発をするようなエンジニアでもない。やっていることと言えば、技術を組み合わせて新しい価値を創出する事であり、これをテクノロジストと言っている事が多いような気がするのです。もっとも、デザイン現場における技術者の役割についてそこまで定義されているモノを見たことがないので、想像である部分というのもあるのですが。