デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

巨人の肩の上に乗るデザイン

コペンハーゲンと言う地名から想像するもの。全員が全員とは思いませんが、ロイヤルコペンハーゲンの名前をあげるひと、それなりに居るのではないでしょうか。最近だと、フライングタイガーコペンハーゲンをあげるひとも多そうですが。
 
そして、ロイヤルコペンハーゲンといえばブルーフルーテッド。

このブルーフルーテッドは、 ロイヤルコペンハーゲンの工房が1775年に創られたその時から作り続けられているデザインだそうで、2015年で240周年を迎えたのだそう。

240年も作り続けて居て、しかもそれなりに世界で定評がある。こう聞くと、伝統を守り続ける保守的なブランドなのかなと思ってしまうのですが、調べてみると意外とそうでもないことがわかります。

 たとえば、下記に示すのは、ブルーフルーテッドメガと言うブランド。

 従来のブルーフルーテッドを大胆にアレンジしたデザインであるものの、ロイヤルコペンハーゲンのDNAは保たれているし、それでいてカジュアルさを全面に出して新しい魅力を作り出す事ができている様に思えます。このデザインはデンマークにおいてもかなり幅広く受け入れられていて、食器を扱っているお店などに行くと、30%ぐらいがプレーン(黒色含む)、30%ぐらいはフルーテッドメガ、残りが無地のものだったりその他という感じで置いてあります。

これをイノベーションと呼ぶのは大げさかも知れませんが巨人の肩の上に乗ることで実現出来るデザインというのも実は結構あるし、むしろ実際にはそういったもののほうが多いのでは、などと考えたりしました。