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デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学の日々について書いています

ヒカリエでの展示で学んだ事

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もう終了から二ヶ月以上経ってしまいましたが下記の通りヒカリエでの展示を無事に終えました。ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。

ddcph.hatenablog.com

さて、今回の展示を通して、個人的に結構な学びがあったのでいくつか書き起こしておきたいと思います。

多くの人と話すことでストーリが作られていく

これは今回の展示に限った話ではなくて、CIIDにおける各プロジェクトでもそうなのですが、作ったものを目の前にして、関係者やステークホルダー、もしくは普通の人達だったりに対してコンセプトの説明を行うという事が多々あります。

このコンセプトの説明がプレゼン形式である場合は、発表は大抵の場合キーノートのスライドを使用して一回限りであるから、そこあまでの作り込みが全てです。しかしながらエキシビジョン形式の場合、自分たちのブースにお客さんが来てくれるわけですから、自分たちのコンセプトを説明する機会はたくさんあるわけです。そうすると、人と話をする度に、ちょっとずつ説明内容がブラッシュアップされていくことがあります。

このコンセプトは、こういう風に説明したほうが受け入れられやすいなとか、こういう順序で話をしたほうが説得力が増すなとか。こうして多くの人と話をしていくうちにいつの間にか説得力のあるストーリーが出来てしまっていて、この現象って凄く面白いなぁと思うんです。

普段の仕事においても何らかの提案や発表を行う機会って結構あると思うんですが、この現象って仕事にも結構活かせるんじゃないかなと。最終的な意思決定者と話をする前に、隣のプロジェクトのメンバーと話をしてみたりとか、気軽に話ができるクライアントやパートナーさん、もしくは想定顧客でも良いのかもしれませんが、今こんなことを考えてるんだけど、と雑談ベースで話をしてみるとか、もちろんプロジェクトの性質によっては難しい事もあるでしょうが、人と話をするということでコンセプトやストーリーをブラッシュアップ出来るとするならば、やってみる価値は多いにあるのではと思うのです。

展示にはコンセプト作成とは異なるノウハウが必要

今回、ヒカリエで展示させて頂いたのですが、私は普段仕事があるわけですから常に展示作品の側に立って説明を行う事は出来ません。ですので、せめて出来る限りベストなコンディションを維持して、もし何らかの異常があればそれを検知して即座に現地に駆けつけて何らかの対策を取りたいと思っていました。

そのためにいくつかの仕組みを取り入れていました。まずは長期間動作に関して。元々作成した作品は、5分間の説明の間だけ動けば良い、というシロモノでした。これがどういうことかというと、まずバッテリーの心配をしなくて良いわけです。5分間だけ動けば良いわけですから、適当なモバイルバッテリーを接続しておけば、さすがにこれを使い切る事は出来ないわけです。しかしながら今回の展示は約二週間。展示会場のスタッフに、一時間ごとにバッテリー交換をしてくださいとお願いするわけにも行きませんから、なんとかして2週間バッテリーを持たせなければなりません。

そこでArduinoとXBeeのスリープ機能を利用して消費電力をとにかく抑えることに。そしてバッテリーとしては下記のIoT機器向けのものを購入。 技術的な情報に関してはそのうち書ければと思っていますがこの2点で長期間動作を実現しました。

それからもうひとつ、今回の展示においては、デバイスの状況をリアルタイムでリモート把握するシステムを作りました。仕組みとしては簡単で、いわゆるハウスキーピングデータをNode.jsのサーバに投げつけまくるのですが、これによって現在デバイスが動いているか、それとも動いていないかだとか、サーバの状況がどうなっているか、デバイスにトラブルが起こっていないかなどという情報を知る事ができ、メンテナンスに非常に役立ちました。トラブル発生時だけでなく、この仕組みがあることでデバイスが正常に動いているという事を確認することができ、私の精神的な安定にも寄与していました。

今後の展開を語れるようにしておく

展示会場でお客さんから聞かれる事の多くに「今後、これをどうしたいの?」がありました。おそらくお客さんが喜ぶ答えは、これをプロダクトとしてブラッシュアップしてビジネス化を推進していきますだとか、アート作品としてどうのこうのしたいだとか、そういう答えなんだろうなぁとは思うものの、現時点でそういう予定は全くありません。

それはたぶんこれがCIIDにおける課題として作った作品であるからだとか、そもそも自分としてアーティストを目指したいとか注目されたいと言った野望が無いからというのはあるからかもしれませんが、こういった場に展示する以上、お客さんはその先に期待してくださるのだと思います。これは大変ありがたいことで、せっかく作った物をお蔵入りするよりは何らかの機会があるに越したことはありません。とはいえ私自身現時点でノーアイデアなので、もし将来の方向性などについて雑談やディスカッション等に付き合ってくださる方がいらっしゃれば気軽にコンタクト頂けると嬉しいなあと思います。