デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

良薬は口に苦し的UX

先日読んだ下記の記事の中で、「良薬は口に苦し」的なUXの存在について述べられていました。

parashuto.com

これってわりとある問題だよな、と。UXに限らずプロダクト全体、もっと言えばビジネスとして。

例えば、デプロイゲートだったと思うんですが、以前なにかの記事で料金についてのインタビューが掲載されていました。

deploygate.com

ちょっと記憶が曖昧なのですが、下記のような事が書かれていたと思います。(もしどなたかソースをご存知でしたら教えて下さい)

デプロイゲートは月額いくらで使い放題のサービスなのですが、都度課金にするか議論があったそうです。一般的なユーザーの感覚からすれば、都度課金であれば使ったぶんだけ支払えば良いので非常にわかりやすいし、支出も最低限に抑えられます。

だけれど、そういった料金体系を採用してしまうとユーザーは利用料金を節約するためにサービスの利用を控えてしまうのではないか。企業内ユーザであれば経費削減のためにDeployGateを頻繁に使わないようにお達しが出るかもしれない。だけれどDeployGateを頻繁に使うことによってアプリケーションのクオリティが上がるはずであるから定額にして、回数を気にせずに使ってもらうことが、ユーザーに取って良い事のはずだ、と。

これはまさに、良薬は口に苦しなUXの例かと思います。しかしながらユーザがこういうUXを受け入れてくれるかどうかって、結局はそこから得られるベネフィットの大きさによると言ってしまえばそれまでなのだけれど、わりと難しい問題であることも事実だと思うんですよね。