セビーリャからコルドバを経てグラナダにやってきました。グラナダに来た目的はアルハンブラ宮殿。アルハンブラ宮殿はスパイン屈指の世界遺産でもあり、丘の上に要塞、宮殿などが立ち並ぶ一連の施設のことを差し、イスラム文明の最高傑作とも呼ばれているほどに美しい建物が並んで居ます。
アルハンブラ宮殿はいくつかの要素に分ける事が出来るのですが、まず最初に訪れたのがアルカサバと呼ばれる城塞部分。
城塞の上に登ると、グラナダ市内を一望することができます。
そして、ワインの門をくぐり抜けると見えてくるのがカルロス5世宮
このカルロス5世宮は、もともとのアルハンブラ宮殿にあったものではなく、カルロス5世が後から作らせたものだそうなのだけれど、同じ敷地内に異なる雰囲気の建物が並んでいると言うとてもおもしろい状況になっており興味深い。
そしてナスル宮殿へ。私は建築について素養があるわけではなく、これがどれ位凄いのか、凄くないのかと言うことはわからないのだけれども、ひとつだけ感じたことは、これすっげー手間がかかってるな、と言うこと。よく見ると、至る所にとても細かい装飾が施されていて、これを作り上げるために途方も無い人手がかかっていることは想像に難くない。しかもそれらが調和している。一般に、手間をかければかけるほど、全体で調和を取ると言う事のハードルがどんどん高くなると思うのだけれど、それらがほとんど喧嘩せずにそこに存在しているということ。これだけでも、この建築は凄いんだなと感じた。
そしてヘナラリーフェ離宮へ。こちらは夏の別荘としてつくられたものらしく、随所に噴水等が見られ、涼しさが伝わってきます。
セビーリャやコルドバでも感じたことではあるけれど、スペインの歴史に触れるにあたり、イスラム文明が大変重要な役割を果たしており、その辺りの歴史背景を把握しておくことで、同じように観光をするのであっても面白さが全然違ってくる気がします。私は普段旅行する際、予習というものをあまりしないのですが、ちょっともったいない事をしていたかもなぁと思ったりしたのでした。
いずれにしてもこれにて私のイースター休暇はおしまいです。グラナダからマラガに移動して、コペンハーゲンに帰ります。