デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

シェアリングエコノミーネイティブとは何か

Sharing

インタビューでお子さんを持つ親御さんの話を聞いている。私自身は日本で生まれ育ったので、デンマークに子育てというのは大変興味深く、かつ色々と新鮮なのだけれど、それでも私自身が子供だった時と比べて大きく違うだろうなと感じる点が個人同士のやり取りが子供に与える影響について。

例えば、シェアリングエコノミーのように、ひとつのものを複数の家庭でシェアしたり、インターネットを介した個人間売買であったりが現在ではとても一般的になってきています。日本だとメルカリなどを利用して、これらが行われて居るとも聞きますが、おそらく同じような状況なのではないかと思います。

こういった状況下で幼少期を過ごすと「自分のもの」という感覚の中身が、我々世代と異なるものになる可能性が大きいのではないかということ。

例えば、今20代の人たちは、デジタルネイティブと呼ばれる事があります。彼らは物心ついた頃から身の回りにパソコンがあり、インターネットに触れてきた世代であり、インターネットがあることが当たり前という価値観を持っていると言われています。

彼らより後の世代であれば、スマホネイティブと言えるかも知れませんが、いずれにせよ新しいテクノロジーに幼少期から触れている事の影響と言うのは無視できません。

シェアリングエコノミーは今後ますます発展することに疑問の余地は少ないでしょう。物心ついた時から、ものを他人と共有する事が当たり前であるという環境で育った世代が将来世の中をどのように捉え、どのような世界を作って行くのか、大変興味深くあります。