デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

毎週月曜日はフリーブレックファースト

CIIDでは毎週月曜日に、朝ごはんが提供されます。この時には、学長から教授陣、スタッフ、学生まで、ほぼ全員がキッチンに集まりパンとコーヒーを片手に会話を楽しみます。

小さい組織だからこそ出来る事なのかもしれませんが、偉い人と下っ端の距離が非常に近いと言うこと、そしてお互いが友達かのようにコミュニケーションが取れる事、とても良いなぁと思います。

聞いた話では、平等主義・民主主義と言うのはデンマークを始め、北欧におけるひとつのトレンドでもあるようです。1970年代に起こった労働運動が契機になって、それ以降、経営者と労働者の距離が縮まったとのこと。何か物事を決める際にも必ず労働者の意見に耳を傾けてお互いの利害を調整して合意形成をはかるなどのカルチャーがあるようです。こうした文化は参加型デザインと呼ばれ近年注目されているデザイン手法にも垣間見る事が出来ます。

CIIDは北欧にありつつもカリキュラムを見る限り参加型デザインなどに触れる機会が無さそうで若干残念ではあるのですが、こちらにいるうちに、こういった文化を肌で感じる事が出来ると良いなぁなどと思っています。