デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

How Might Weの設定からアイディア出しまで

下記記事の続きです。

ddcph.hatenablog.com

オポチュニティの抽出までを行い、How Might We Questionの作成までを行いました。なお、How Might We Questionに関しては下記で詳しく書いているので、こちらを読んで頂ければと思います。

ddcph.hatenablog.com

なお、今回のプロジェクトではインサイトを6つ作成して、そこから3つを選びオポチュニティを設定し、そのそれぞれにHow Might We Questionを設定しました。How Might We Questionの作成に関しては、ブレインストーミングを行いながら、こんなのはどうだ?いやこっちのほうが良いのでは?などとそれぞれが案を出しながら決めて行く感じです。

そしてここから3つのHow MIght We Questionのそれぞれにアイディアを出して行くのかなと思ったのですが、その前に選択を行いました。出揃った3つのHow MIght We Questionの中から2つを選びだし、そこからそれに対するアイディアを出して行きます。

なお、アイディア出しに関しては、ポストイットではなく、A4サイズの紙を使用しました。A4サイズの紙を横向きに置いて、左半分上部にタイトルを、下部に簡単な説明を、そして右半分にイラストを書いていきます。

アイディア出しですので質より量で、時間を区切るわけですがその時間内で、とにかく考えつく限りのアイディアを紙に書いていきます。例えば5分あれば5個ぐらいはアイディアが出るのかな。場合によってはもっとかも。アイディア出しが終わるとそれぞれが自分のアイディアを説明します。

5分間の作業+アイディアの説明を1セットとして、これを何セットかしていくと、色々面白いアイディアも出てくるわけです。もちろんここは他人のアイディアの借用や、自分自身のアイディアのブラッシュアップもOK。

そして出てきたアイディアはどんどん壁に貼っていき、ある程度出揃ったかなと思ったところで、幾つかのアイディアを選びます。我々の場合は、多く出たアイディアの中から3種類のアイディアを選択し、これらをベースにブラッシュアップをしていくこととなりました。

なお、アイディアを選択する場合ですが、それぞれのHow Might Weから等しくアイディアを選ばなくても良いという点も面白い。例えば2つのHow Might Weに対してアイディア出しを行ったけれども、片方のHow Might Weに対しては全然良いアイディアが出てこないという場合も当然あり得るわけです。そういう場合であっても、面白そうなアイディアをしっかり選ぶというのが重要なのだろうなぁと思います。

また、アイディアの選び方について、我々はアイディアが書かれた紙にシールを貼って投票する形式でしたが、出たアイディアの中には似たようなアイディア、コンセプトというのももちろんあるわけです。こういった場合、機会的に投票数が多いものからN個を選択して云々というよりは、これとこれはほぼ同様のコンセプトだからまとめようとか、ある程度人の手を介しながら選択していくのが良いのかなぁと思います。

プロセスが大事だ大事だと言いつつも、このように人の判断でプロジェクトを進めて行くというのは曖昧だなぁとは思いつつも、同じプロセスを使ってもこういったところで差が出るのかなぁとも思いますし、使いこなせるというのはおそらくこういう点でスムーズにかつ的確な判断が出来るようになるという事なんだろうなぁ、等と思うわけです。