デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

Assumption Mappingで始めるデザインリサーチ

仮想のピザ屋のサービスをデザインし終わったところで次のリサーチプロジェクトに進むわけですが、このリサーチ活動の中で最初に行った事がAssumption Mappingと呼ばれるものです。

Assumption Mappingとは日本語にすれば仮説マップの作成とでも訳せるでしょうか。特定のテーマに対して自分たちが現時点で持っているイメージを洗い出して可視化するわけです。

当たり前ではありますが、同じ単語がフレーズを聞いても、そこからイメージする内容と言うものは人それぞれです。例えば昨今では様々な企業がコーポレートアイデンティティの確立のため様々なメッセージを発信しています。これらはTV CMなどで耳にすることもあるので、なんとなく聞いたことがあると言う方も多いのではないかと思います。

例えば、私が思いつくものを幾つか上げると下記のようなものがあるでしょうか。

  • I'm lovin it(マクドナルド)
  • まだ、ここにない、出会い。(リクルート)
  • DRIVE YOUR DREAMS.(トヨタ)
  • ハイパフォーマンスの実現へ(アクセンチュア)

これらはどれも素敵なキャッチフレーズだと思うのですが、ここから思い浮かべる事って人によって結構違うんじゃないかなと思うんですよね。そこでこういった言葉から思い浮かべるもの、例えばハイパフォーマンスの実現って言われても、そもそもハイパフォーマンスってなんじゃいってなる可能性もあるわけです。

そこで、チームのメンバーで、テーマに対するイメージを書き出して、それぞれのイメージの違いを認識して置くことによって今後のプロジェクトを円滑にすすめる事が出来るようになります。また、同時に自分たちが現時点で持っているバイアスを意識する事ができます。

また、こういったワークを通して頭のなかを整理しておくことによって、この後に控えるリサーチオブジェクティブであるとかリサーチ計画をスムーズに設定出来るというメリットもありそうです。