デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

人工知能を活用した製品サービスのデザインに取り組む

今週はDomesticating Intelligenceという講義を受けています。この授業で扱うトピックは、いわゆる人工知能であり、人工知能を活用してどのような製品・サービスをデザインをするかがプロジェクトの内容になります。

一昔前は、人工知能を活用したサービスと言えば、Amazonの「◯◯を買っている人は◯◯も買っています」が代表例にあがるぐらいで、我々の生活においてそこまで重要なものではありませんでした。

しかしながら現在では、iPhoneのsiriなどをはじめとして、多くのスマートフォンアプリケーションが知能を持っている(中には持っているかのように見えるだけのものもありますが)ことはご存知の通りですし、自動車だとか、家電製品も多くが知能を持ち始めています。そういった環境の中において製品、サービスのデザインを行う場合、人工知能を理解し、それらを活用する必要性というのも出てくるのでしょう。

ちなみに今回のプロジェクトは人工知能を活用した製品サービスのデザインなのですが、与えられた課題としては次のようなもの。

  1. 人工知能が役に立ちそうな場面を見つけなさい
  2. どのような人工知能が必要か定義しなさい
  3. 実際の文脈で、どのように機能するか考えなさい
  4. 具体化しなさい

そして、プロジェクトの出発点として幾つか教授から与えられたのが下記の7テーマ。

  1. Believe
  2. Reproduce
  3. Entertain
  4. Nourishment
  5. Transport
  6. Communicate
  7. Learning

この中で個人的に面白いなと思ったのがBelieve、つまり宗教的な事ですね。多くの日本人だと、宗教儀式と言えば結婚式とお葬式、初詣とか七五三ぐらいであって、宗教行為=特別なものと思ったりもするのですが、ヨーロッパの人たちと話をしてみると、日常生活の中に宗教が深く根付いていて、それは何ら特別なものではない普通の事という感覚なんですね。

プロジェクトに関する説明が終わったあとは、とりあえずチームで、それぞれのテーマにおいて、既にどのような人工知能製品があるかを思いつくままにリストアップ。チームで話をしたり、たまにググったりしてみると、それぞれのテーマで、10個から20個ぐらいの事例が出てきたのかな。それらを踏まえてブレインストーミングをしてみようということになりました。どんなアイディアが出てくるのか非常に楽しみです。