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デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学の日々について書いています

優れたデザインは目に見えない

Usability testing @ sketchin

私は大学院時代にユーザビリティ評価に関する研究をしていました。その当時、よく話をしていたこととのひとつに、優れたデザインは目に見えない、と言うものがあります。

どういうことかというと、使い勝手が悪いサービスや製品というのは、ユーザはすぐに不満を感じるんですね。このボタン配置使いにくいなだとか、なんでこういう面倒くさい仕組みになっているんだろうとか。

その一方で使いやすい製品やサービスはどうかというと、ユーザは快適にストレスなく操作する事が出来るので、そのユーザインタフェースに対してそもそも何の感情も抱かない事が多いのです。

私自身思い出してみても、アプリケーション等を使用してい、このユーザインタフェースは良く出来ているなという印象を抱いた事って殆どありません。つまりこれは人から気が付かれない、目に見えないデザインこそが、良いデザインであるとも考える事が出来ます。

大学院時代の研究は評価側でしたが、私がいまこちらでやっているのは主にデザインを考える側の話であって、そういった立場になってみると、ユーザに取って自然なデザインを実現する事がいかに難しいかという事を思い知らされています。

例えば、下記は授業の中で出された小さな課題でしたが、このような単純なGUIのデザインであっても多くの可能性があり、その中からユーザにとってベストと思われるモノを探し出す必要があります。

ddcph.hatenablog.com

様々な条件が設定された環境において、その中から良いと思うものと選ぶというものはパズルのようでもあるとふと思う事があり、これはこれで楽いと感じる私が居ます。

しかしながら、さらに上のレイヤで考えて見ますと、その様々な条件を設定しているのもやはり人なわけであって、設定された条件次第ではどうしても解けないパズルというものも存在するはずです。この場合、単にGUIデザイナが悪いとも言えません。もちろん、解けるパズルなのに能力的に解けなかったという場合は話は別でしょうが。

この条件設定を行うのは、いわゆるコンセプト作成フェーズに関わる人達だと思うのですが、このフェーズに於いて下流フェーズのことを考えつつ、条件設定を行うのは難しいだろうなぁと思いつつ、結局は行ったり来たりしつつコンセプトとGUIを整えていくのが良いのかなぁなどとも思ったりもするのです。