デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

デンマーク国立博物館に日本の薄い本が展示されている件

デンマーク国立博物館に行ってきました。こちらは、コペンハーゲンのチボリ公園の近くにある施設でして、デンマークの歴史だとか諸外国の文化を紹介する施設となっています。

入り口を抜けると吹き抜けの大きな空間が広がって居ます。

一般的な博物館であれば、入り口にはゲートがあったりして入場料などを払う必要があるのですが、この博物館にはそういったものがありません。なんとデンマーク国立博物館、入場料が完全に無料なのです。物価の高いデンマークで入場無料というのは大変ありがたいですね。しかも、無料とは言え展示のクオリティ、量ともにかなりのものがあり、全部を見ようと思うと半日程度は必要なのでは?と思ってしまうほど。

ところでここにはデンマークの歴史文化だけではなく、諸外国の文化も紹介されており、その中には日本もしっかりと含まれています。

日本関連の展示場所は日本で言う3階(こちらの数え方だと2階)の入り口からみて左奥のあたり。展示コーナーへの入り口が若干わかりにくいのですが、お手洗いの付近に自動ドアがあり、船等の展示を抜けた先を左に曲がると日本のコーナーがります。

展示コーナーでまず目につくのは、プリクラの機械でしょうか。私は実際には体験していませんが、無料で撮影出来るようになっているらしいのでコペンハーゲンに来られた際には記念に撮影していっても良いかも知れません。

プリクラとは何か、という説明もしっかりあります。目が大きくなったり、肌が明るくなったり、鼻が小さくなったりするよと書かれていますね。ちなみに、デンマークで唯一のプリクラ機だそう。確かに他のところで見たことはありません。

そしてもうひとつ目につくのが、コミケに関するコーナー。

こんな感じで、コミケの説明がされ、薄い本が並べられています。背景の写真はコスプレの撮影会の様子ですね。同人誌は下記のように展示ケースの中に入れられて居るので、中身を読む事は出来ませんが、でかでかとR-18とか書いてあって、良いのかこれ、国立の博物館で展示する内容なんだろうかと思ったりもしますが、どうなんでしょうか。

しばらく、この展示エリアを見ていますと、デンマークの若い女性が結構見に来てるようでした。日本の文化が海外で注目されているという事は大変喜ばしいようにも思うのですが、注目されている対象がコレっていうのは素直に喜んで良いのか、少し悩ましいところでもあります。

しかしこれらの薄い本、どうやって集めたんだろうか。博物館の人が日本まで買いにきたんだろうか等、少し気になります。

【追記】

Twitter経由で多くの方の目に入り、様々な情報を頂きました。断りなど一切なかったという人も居れば、下記のように学芸員の方(?)がスペースで展示用の許諾を取っていた例もあったとのことです。