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デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学の日々について書いています

大企業における新規事業創出に必要なものは何か

Innovation

新規事業をいかにして起こすか、そのための人材をいかにして育成していくかというのは多くの企業で共通の課題として考えられているようです。

たまたまTwitterに流れてきたので読んだのですが、下記の記事では富士ゼロックスの事例と、ソニーの事例が紹介されていました。

www.nikkei.com

どちらも社内でアイディアコンテストのようなことをして社員にアイディアを提案させ、有望そうなものを選択して会社として支援するというもの。

この方式の新規事業創出の試みは決して新しいものではなくて、リクルートはNew Ringというアイディアコンテストを行い、ゼクシィ』『TOWN WORK』『HOT PEPPER』『R25』『受験サプリ』などの新規事業を生み出しているらしい。

recruit-saiyo.jp

他の企業で有名な事例だと、サイバーエージェントはジギョつくと呼ばれる新規事業創出の試みを行っている。

www.cyberagent.co.jp

ただし、こちらに関しては、下記の記事にもあるように、幾つかの小規模な事業は生まれているものの、いわゆるホームラン級の事業の誕生には至っていない。

www.nikkei.com

気になったので他の会社の例も調べてみたのだけれど、事業コンテストのようなものから事業として成立するような新規事業ってほとんど出てきて無いんですよね。

以前書いた事があるAdobe Redoboxに関しても、下記の記事のように人材の発掘だとか、育成という面はあるにしても、そこから何か新しい事業が出てきたという話はほとんど聞かない。

forbesjapan.com

結局、社内にいる限り、新しい事業をゼロから立ち上げるという事は難しいのだろうかな、リクルートの例と何が違うんだろうか、と言うことを考えて居たところ下記のような記事を見つけました。

weblog.horiemon.com

この記事に、サラッとこんなことが書いてあります。

厳しい審査を通過した起案者には、いきなり数十億円の予算が投下されることも珍しくないという。 

ええええええ、と言う感じ。これって結構凄い事だと思うんですよね。もちろん厳しい審査をするわけだから、それなりに狭き門なのだろうけれど、いくらリクルートが大企業だとはいえ、数十億円はそれなりに度胸が要る投資だと思うのです。そして逆に言うと、それだけ投資したのだからと思うと、会社のお偉いさん達も新規事業を積極的に応援せざるを得ないはず。

大企業の新規事業創出制度については色々と調べた事があるのだけれど、社内コンテストだとか、社内ベンチャーだとか、コーポレートベンチャーだとか、成功事例がほとんどなくて、それはアイディアの良し悪しと言うよりも結局社内のお偉いさん達の協力を取り付けるのが中々難しいとか、リソース的な問題だとか、裁量的な問題だとか色々とあるように見えるんですが、リクルートの例を見ると、誤解を恐れずに言うと、それをお金で解決してしまって居て、これはこれでありなんだろうなぁと思うわけです。

ただ、それを他の会社でも真似出来るかと言うと、ボトムアップな提案ではまず難しいだろうし、経営層の意識改革がまず必要になってくるのかなと思います。そしてその場合、下っ端社員に出来る事って何があるんだろうなぁとか思ってしまうのでした。もちろん地道に上に対して提案していく事は出来るのでしょうけれど、実際にはそれって業務としてほとんど評価されない場合が多いし、ちょっと効率悪いよなぁ、と。