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デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学の日々について書いています

プロトタイプであることを誇らしく

コペンハーゲンは日に日に暖かくなってきており、外でランチを食べるのも大変気持が良いものです。写真はただのハンバーガーセットなのですが、海沿いに腰掛けて食べるだけで、大変美味しく感じるから不思議です。

さて、CIIDでは1周間を基本単位としてプロジェクトが進んでいくのですが、毎週金曜日には、自分たちのプロジェクトについてプレゼンテーションを行います。そのプレゼンテーションの場で教授から言われたのが「Never Apologize Prototype」と言うこと。

そのままの意味なのですが、プロトタイプであることを謝っちゃ行けない。もっと言うなら、プロトタイプを見せる事を躊躇するなとか、下手に出るなとか、自信を持ちなさいとか、そういった意味でしょうか。

どうしても多くの人は、高いクオリティのアウトプットを追求したくなるものです。だから、プロトタイプ、つまりは低いクオリティのアウトプットを人に見せるときに、「こんなものを見せてしまい、申し訳ない」などと思ってしまうのかな、と。

だけれど、実際のビジネスの現場においては、結局重要なものは投資効率であるROIです。いくら高いクオリティのものでも、そこに多くの時間やコストがかかっているのであればあまり意味は無いし、低いクオリティのものでも、短い時間や低コストでそれが実現されていて、かつそれで目的を達成可能であるならば、卑下する必要はまったく無いし、そのほうがビジネスへの貢献度は高くなるはずです。

このように、実際のビジネスを見据えて講義を行うあたりはデザインスクールの面白いところかと思います。

もちろん、より現実的な話をしてしまうと、上司や裁量を持つ人との距離や関係にもよるのかな、とは思うのですが。環境によっては上司と滅多に会わないと言う人も居るでしょうし、ほぼ毎日近くにいて気軽に会話する事ができると言う人も居るはずです。とは言え逆に考えると、上司やステークホルダーとの距離が近い事、これが新しいモノを生み出すために必須の条件、と言えるのかもしれませんが。