デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

体験をプロトタイピングする

今週はRapid Experience Prototypingという講義を受けています。

Rapid Prototypingであれば、多くの人が耳にしたことがあるのでは無いかと思います。これは、自分たちが作ろうとする製品、サービスを、紙だとか、ダンボールだとかで簡単に作って仮説検証を行う方法です。そうすることで、チーム内での合意形成を迅速に得る事ができることはもちろんですし、関係者からのフィードバックを高速にかつ安価に反映させる事が出来、結果的にビジネスのスピードを上げる事が可能になります。

下記に書いたような、Make it Visualの一種と考えても良いかも知れません。

ddcph.hatenablog.com

では、Rapid Experience Prototypingとは何かと言うと製品やサービスを使用した際の体験をステークホルダーに提供することによって仮説検証を行おうというものです。

例えば、アイディアの説明をしたところで、それを人に伝えるのって中々難しい事があります。そういった場合に、自分たちのアイディアを伝える良い方法は、その製品を使ったらどうなるのか擬似的にでも体験してもらうことです。

そのため今回のプロジェクトでは、自分たちの製品を使っている様子を動画で作成したりするなどして、それを見た人が、それはどんな製品なのか、どんなふうに使うのかをイメージしやすくする事を目的としています。

と言うことで、今週のプロジェクトはこのような感じ。

  • 4人1組で行う
  • 毎日9時半にアイディア出し開始、17時からプレゼン開始
  • 毎日異なるお題が与えられる
  • 4日間で4つのお題に取り組む
  • プロトタイピングの方法は自由(チームメンバーの強みを考慮して選択する)
  • プレゼン後にチームで反省会を行う

これまでは1週間で1つのアイディアに取り組むという事が多かったのですが、今週は1日に1アイディアという事で時間との勝負になってきています。しかも、毎日17時からプレゼンとのことなので、約8時間でアイディア出しからプレゼンまで行わなければならず、いかにも時間との勝負と言う感じです。

現在、とりあえず2日目が終了したわけですが、1日目と比較すると、チームの特性と言うのがわかってきている感じもあるし、どこにどういう時間配分をすればいいのだとか、チームダイナミクスを発揮できて来ているように感じます。実際、他のチームのプレゼンを見ていても、初日のものより大幅にクオリティがアップしているのがわかり、3日目、4日目にどうなるのか、大変楽しみであります。

ところで、これ1セットが8時間で完了すると言う事もあり、ワークショップ的にやっても面白いかもな、等と思ったりしました。