デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

ミラノサローネ(ミラノデザインウィーク)に行って来た話

デザインの祭典であるミラノデザインウィーク、日本ではミラノサローネと言ったほうが通りが良いかもしれませんが、せっかくの機会なので来てみました。

コペンハーゲンからミラノは、結構距離があるように思いますが、前々から飛行機を予約しておけば7000円程度で往復も可能だったりします。金曜日の授業が終わってからコペンハーゲン空港へ行き、ミラノに。EU内はこの気軽さが良いですね。

ところで、ミラノサローネと、ミラノデザインウィークについて。ミラノサローネと言うのはロー・フィエラ・ミラノで行われる国際家具見本市のことである。ロー・フィエラ・ミラノは、東京ビッグサイトや、幕張メッセのような展示会場を想像してもらうと良いのではないかと思う。

しかし、ミラノサローネは、展示会場の中だけで収まるイベントではなく、展示会場の外にも大きく広がって居るため、これらを総称してミラノデザインウィークと呼んでいます。展示会場の外にも展示が広がって居ると言うのは中々説明するのが難しいのだけれど、ビッグサイトで大きなイベントをやっている間に、渋谷や新宿、丸の内等のイベントスペースでも各種展示が行われている、と想像してもらえば良いのだろうか。

もともとはロー・フィエラ・ミラノへの高額出展料やルールなどに嫌気をさした人たちが勝手にやりだしたと言う事であるけれども、実際の由来については私はよく知らない。ちなみに、日本企業等が、ミラノサローネに出展!などとプレスリリース等で見かける事もよくあるけれど、あれは大抵ロー・フィエラ・ミラノの外側で展示をしていると言う意味である。

さて、ミラノへの到着は夜であったのでまず、ミラノ大学に。大学前の通りは、夜中にも関わらず大盛り上がりで、さながらライブ会場のよう。

そして大学内にはところ狭しと作品群が並ぶ。これ、昼間はどんな感じなんだろうと大変気になる。

翌日は、ミラノデザインウィークを色々と回ってみる。ミラノデザインウィークはいくつかの地域に別れているのだけれど、まずはトルトーナ地区へ。この地域には、多くの企業ブースが並んでいる。

例えば下記はレクサスのブース。

そしてこちらはシチズンのブースである。

そしてアイシンのブース。

トヨタは、セツナと言うコンセプトカーの展示を行っていた。

日本企業ばかりを紹介してしまったがが、この他にもサムスンだとか、Mille、ランドローバー、ペプシなど、あげればキリがないほど多くの企業が出展しており、大変な盛り上がりを見せていた。

また、出展しているのは大企業だけではなく、小さな企業だとか、個人と思われるような出展もあり、すべての展示を見ようと思ったら何日かかるんだろうかと言うボリュームである。

翌日は、ちょっと足を伸ばしてナイキの展示に。ナイキは他の展示からは少し距離が有る場所に出展していたが、内容は大変面白いモノであった。

その後は、ランブラーテエリアに向かう。こちらは企業の展示もあるのだけれど、トルトーナ地区に比べると少し小規模な出展が多い印象である。とはいえショボいとかそういう事は全く無くて、それぞれのブースで大変興味深い展示がなされていた。

ミラノサローネ(ミラノデザインウィーク)に関しては私はほぼ事前情報無しで行ってきたので、ビッグサイトのようなところで、展示が並んでいるんだろうと想像していたのだけれど、それとは全然異なり、良い意味で期待を裏切られたな、と言う気持ちである。

ちなみに、スタートアップが作った製品プロトタイプを展示してお客さんの反応を見る、と言う事もしているようで、展示会のこういう使い方もあるんだなぁと思った次第。Makeだとか、SXSWなどもそうであるけれど、リアルにはリアルの強みがあるんだろうなと思った。