デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

データの収集から可視化までアナログでやってみる

今週はData Visualizationの授業を受けています。Data Viisualizationを直訳すると、データの可視化あたりになるかと思います。

CIIDではLearning by Doingの原則に則って授業を進めて行くことになっており、Data Visualizationの授業であっても決して例外ではありません。とはいえ最初から複雑なデータを扱い、凝った可視化を行うわけではなく、まずはとてもシンプルなテーマで、データの収集から整理、可視化までを簡単にやってみることに。

まずは2人または3人のチームに分かれて、街にでてデータの収集を行います。データの収集と言うと難しく聞こえてしま居ますが、実際にやっていることはとても簡単。例えば、繁華街に出向き、そこを通る人の来ている服の色を記録したりだとか、街中でスマホを触っている人数をカウントしたりだとか、工事現場でどんな作業が何回程度行われているかを記録したりだとか、どんな船が運河を行き来しているかを記録してきたチームもありました。ちなみに我々のチームはと言うと、コペンハーゲンを代表する観光地で観察を行い、街中でガイドブックを見ている人がどれ位いるか。その人達のグループ構成はどうか、どの程度の時間、ガイドブックを見ているかと言うことを記録しました。

上記のようにして収集したデータをCIIDに持ち帰り、データの整理と可視化に取り組みます。チームメンバーがそれぞれ収集したデータを付きあわせて、データの傾向を掴みます。例えば我々のチームで記録したデータを整理してみたところ、下記のような事実がわかりました。

  • 観光客は圧倒的に2人組が多い
  • グループの最小構成人数は1人。最大構成人数は5人。
  • ガイドブックを眺めている時間は数秒程度から数分程度と結構な幅がある。

そしてこれらのデータの可視化に取り組みます。ただし、今回は練習プロジェクトと言う事もあり、コンピュータの使用は禁止。A3の紙に手書きで可視化するようにという条件がついていました。

我々のチームも、とりあえずはチームメンバーがそれぞれラフスケッチを書いて発表しあうと言う事をやってみたのですが、手書きでの可視化と言うのは原始的ではあるものの、試行錯誤のスピードではダントツですし、とりあえずやってみると言う意味では非常に良いなと思います。

とはいえ、試行錯誤がし易いことと、良い可視化手法を実現するのは話が別です。上記情報をどう可視化するのが良いものか。基本的には、上記情報をわかりやすく伝えれば良いのでしょうが中々難しい。グループの人数と、ガイドブックを眺めて居る時間に相関があれば綺麗なグラフとして示す事も出来るのでしょうが、殆どのグループが2人であるという事を考えると、それも中々難しく思えてしまいます。

結局のところ、色々なプロトタイプを作りつつも、旅行者は二人組が多い、と言う傾向を伝えるだけのグラフになってしまい、これでよかったのだろうかと悩みつつもあるのですが、事実そういうデータなのだから仕方ないのですよね。

今回は、データの収集から可視化までを超簡単にやってみたわけですが、明日以降、それらの分析方法だとかについて学んでいくことになるはずです。