デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

自動車運転手は自転車のハンドサインを結構見ている

コペンハーゲンはもちろんタクシーも多く走っているのだけれど、Uberも結構な台数が走っていて、多くの若者はタクシーよりもUberを多く利用しているような気がします。

Uberとタクシーの違いと言うと大げさかもしれないのだけれど、タクシーの場合は基本的に後部座席に座る。ところがUberの場合は私は助手席に座ることが多い。

ただしこれはUber利用者の間でも意見が別れているらしく、必ずしも前に座らなければならないと言う事もないようです。適当にググッて見たら下記のようなブログが出てきたのだけれど、まぁ好きな方に座れば良いのかなと言う感じ。

ameblo.jp

助手席に座ると必然的に、運転手さんとの会話を行う機会も増えるので、「なんでUberの運転手してるの?」だとか「お前日本人か?コペンハーゲンには観光か?」みたいな話を色々したりもします。

会話するだけでなくて、運転手さんの運転の仕方もよく見えるのが面白いところで、今日気がついたのは、自動車運転手は自転車のハンドサインを結構見ているな、ということ。

コペンハーゲンは自転車大国としても知られており、街中を結構な量の自転車が走っています。そして自転車に乗っている人はほぼ必ず、下記のようなハンドサインを出しています。

Cycle Guide DK » Blog Archive » Hand Signals

右に曲がるときは右手を右に伸ばし、左に曲がるときは左に手をのばす。のような感じ。そして止まるときには左手を上に伸ばす。

これだけなのですが、自動車の運転手からすると結構助かるものでもあるらしく。例えば自動車が交差点で右折しようと思った時に、自分の隣を走っている自転車が直進するのか、右に曲がるのかによって、自動車を止める必要があるかないかを判断出来るわけです。

f:id:mikio-k:20160405195154p:plain

自転車が右に曲がると言う意思表示さえしてくれれば、車は交差点で止める必要がないけれど、意思表示をしなければ直進するのか右折するのかわからないため、交差点で車を停止させなければなりません。

日本だとどうしていたかなぁと思いだしてみたものの、まずそもそもハンドサインを出す自転車はあまり居ないし、そもそも車がかなり横暴で自転車の存在を気にかけている人ってどれぐらい居るんだろう?と言う疑問も湧いてきます。

小さい事かもしれませんが、コペンハーゲンのように自転車が自動車と共存している街では、ハンドサインを出すこと、そしてそれぞれが気に掛け合うと言う事が大事なんだなぁと思ったりもするのでした。