デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

Arduino創業者と学ぶPhysical Computing

先週に引き続きPhysical Computingに関する授業を受けています。

違いがあるとすれば、先週はどちらかというと基礎的な内容で、今週は先週学んだ事を活用して何かを作って見ましょうということ。そして講師が、Arduinoの生みの親であるMassimo Banziさんだという事。教授に合わせてカリキュラムを考えるのではなく、理想的なカリキュラムがまずあり、それに適した教授陣を世界中から招聘してくるのが特徴のひとつなのですが、たしかにPhysical Computingに関する講義をするのであれば、Arduino創業者は間違いなく世界で最も適した教授の一人であることに異論は少ないのかと思います。特定のハードウェアにロックインされる事はどうなんだという話はあるかもしれませんが。

ddcph.hatenablog.com

さて、基礎的な講義が終わったあとは、早速チームに分かれてプロジェクにとりかかります。今回のプロジェクトの条件は、Arduinoを使用することと、インターネット上の何らかのAPIを使用すること。

今回、使用するArduinoはMKR1000と言う未発売のもの。このArduinoの特徴は、まずとても小さいと言うことと、インターネットに接続可能だという事。下記に公式ページはあるものの、ネット上にほとんど情報がなく、別途教えて貰わないとピン配置すらよくわかりません。もっとも、こういったデバイスに触る機会が得られた事自体がとてもラッキーなことなんでしょうけれど。

Arduino - ArduinoMKR1000

そしてもう一つの条件であるインターネット上のAPIについて。使用するAPIは何でも良いのですが、幾つかの例が挙げられていました。例えばNYTimesのAPIを使うとこういうことが出来るだとか、PaypalのAPIを使うとどうだとか、TwitterのAPIだとこうだとか。

つまり、アプローチとしては、Arduinoに接続したセンサをインプットとして、インターネットに情報を送信するものだったり、インターネットから受信した情報をArduinoで取得してモータやLED等で何らかのインタラクションを発生させるもの、そしてそれらの組み合わせと言うのが考えられるわけです。

とはいえ、大半の学生はAPIと言う単語は聞いた事があるけれど、それがどんなもので。どうやって使うのか、どんなことが出来るのか等、ほとんど手探りなわけです。さぁこの状態から残り約3日で、どんなものが出来上がるのでしょうか。