デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

こちらに来て二ヶ月半が経ち思うこと

気がつけば下記の記事を書いてから一ヶ月以上が経過していました。

ddcph.hatenablog.com

月日の経つのが本当に早いと感じます。それは毎日がとても充実していると言う事でもあり良いことなのでしょうが、反面、こちらで生活があっという間に終わってしまうという事でもあり、少し寂しくあるのも事実です。

気がついたら留学生活が終わってしまった、色々やったけれども、結局自分が何を学んだのかわからない、と言うことが無いように書き続けているこのブログですが、毎日更新しているとどうしても近視眼的になってしまいがちなのも事実だと思うので、約一ヶ月ごとにこうして振り返る事がきっと何らかの役に経つのだろうと信じています。

英語つらい

恥ずかしながら、英語に関しては相変わらず全然周りについていけていないのも事実です。他のクラスメイトが話をしていても、だいたいこんな感じの事を話しているんだろうなと言う事はわかるものの、細部に関してはやはり全然わからない。

特に、数ワード程度でいきなり話しかけられると、まるで理解出来ません。ある程度の長さのある会話であれば、文脈から意味を推測することも出来るからまだなんとかなるものの、短い会話と言うのが本当に難しい。

英語を話す事に関しての度胸は比較的ついてきたのかなとも思います。プロジェクトが進むにつれて皆の前で発表をする機会も増えてきました。間違っていても良いから自分の考えをアウトプットしようと言うマインドになってきた、と言えるのかも知れません。

ただし、自身の英語力が向上しているのかどうか、については非常に判断が難しく、どちらかと言えばそれほど伸びてない可能性もあるのでは、と少々不安でもあります。もちろん日常的なコミュニケーションであれば、もう不自由は無いのですが、込み入った説明をしようと思うと言葉に詰まってしまう事も多いです。これが帰国時にどうなっているのか、私自身も想像が付きませんが少しでも伸びてくれると良いなと思うばかりです。

クラスへの貢献

私自身がここで何を学べるかというのも大きなトピックではあるのですが、いかに自分自身がクラスに貢献出来ているかが重要だとも思っています。なぜなら学びと言う事は他者とのインタラクションの中でこそ生まれるものであり、一人で学べるのであれば私がデンマークまで来る必要すら無いからです。

そして、他の学生から学ぶためには、まず私が彼らに何らかの価値を提供出来ると言う事を示す事が必要なのかなと思っています。彼らからすれば、英語に不自由な学生と付き合うメリットって実はそこまで無いわけです。楽しく飲みに行きたいだけなら他にも学生が居るわけですから、私ならでの価値を提供できる、貢献できると言うのをアピールする必要があると思っています。この点、他の学生は常日頃からアピールが上手だなと思う事もあり、私も、もっと言えば日本人が多く学ぶ点なのかもしれないと思っています。

さて、この一ヶ月に受けた授業と言えばピープルセンタードデザインに関する授業と、電気ソフト的な授業です。残念がら前半に関しては言語的なハンデもあり、ほとんど貢献することが出来なかったと言っても良いかもしれない。しかし後半に関して言えば、他のチームをサポートしたりなど、自画自賛的な面が多少あることは否めないが、それでも俺はこういうことが得意なんだと言う事を大いにアピール出来たのではないかと思う。実際、ソフトウェア開発において困ったことがあると「ミキオ!助けてくれ!」と向こうから声をかけてくるようになった。

成長、学習、得たもの

さて、この一ヶ月間で、もっと言えば留学から二ヶ月半が経ち、私が学んだもの、得たものはなんだろうか。ひとつあげられるのは英語への苦手意識がほとんど無くなったと言う事であろうか。学校では公用語が英語なのだが、街中にはデンマーク語が溢れていると言う状況で生活していると、英語を見るとむしろ安心感すら覚えるようになっており、これはこれで不思議な感覚であろうと思う。

デザイン面に関して言えば、デザインプロセスを学べ、かつ実践する機会が得られたのが大きい。デザインプロセスを学ぶ事自体はおそらく日本でも出来ただろうけど、実践まで行くとなると一人で出来るものでも無いだろうし、現実的には大学などに通ってまとまった時間を確保しなければ難しいだろうと思う。それは業務に忙殺されている中では到底出来ない事である。もっとも、帰国後は周りがデザインに理解がある人ばかりではないと言うのも事実であるので、どう成果を上げていくか、というのも課題ではあるのだけれど。

日本のデザインスクールとの違いについてもたまに聞かれる項目である。私は行ったことがないので想像ではあるものの、色々な国から集まった多様性のあるメンバーと一緒にプロジェクトを進められるというのが、CIIDならではの特色でもあり、そこから多くの事を学べて居るのではないかとも思う。

今後のチャレンジとしては、成果物の質を上げていきたいと言うのがひとつあります。現状では「それ面白いね」と言ってくれる人はいるものの、それが将来的にビジネスにつながりそうだとか、アートとして面白いだとか、そういったモノを生み出せているとは言えません。こちらのやり方で、ただ何かを生み出すだけではなく、そこに何らかの価値を乗せていけたら良いなと。。

もちろん、英語に関してもそうで、もっと積極的にクラスメイトと会話などしていけたら良いなと思って居ます。これに関しては、日本から炊飯器と米が届いた事もあって弁当を持参するようになったので、昼食時などにもっと他の人とコミュニケーションを取れるようになって居るので、しばらくすれば効果があるかも知れません。