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デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学の日々について書いています

パンの袋をとめるアレが欲しかったので作った

テクノロジー デザイン 日記

デンマークに来て最大の悩みがこれ。こちらで売っているパンって、説明が難しいんですが、白い針金のようなものでとめてあるんですが、これが非常に使いにくい。非常に使いにくいにも関わらず、こちらのパンはほぼすべてこれなんです。

これだけではわかりにくいと思うので、袋から外した物を見てみましょう。

これの問題点は少し考えるだけで、下記のようなものが挙げられます。

  • 針金なので、いったん開くと、元のような鋭角にするのが難しい
  • 針金なので、端に触れると指が痛い
  • 針金なので、何度も開け閉めしていると折れる

などなど、あげればキリがありません。そこで、私は日本で良く見かけるアレを自作することにしました。ちなみに名前は、バッグ・クロージャーって言うらしいですね。初めて知りました。

まず、元となるデータですが、パンのアレを作っていらっしゃるクイックロックジャパンのWebサイトから製品カタログを見つけてきます。

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このデータは、PDFなのですがIllustratorで開くと下記のようにベクトルデータとして扱う事が出来ます。

f:id:mikio-k:20160211055757p:plain

ですのでこれを、レーザーカッターで加工出来るかたちにしてやれば良いわけです。ちょっとサイズ感がわからなかったので、左から、1cm、1.5cm、2cmと5mm刻みで5種類のサイズを作って見ました。

f:id:mikio-k:20160211060050p:plain

そして、これをレーザーカッターで加工してみます。とりあえず材質は手元にあった厚さ3mmのMDFを使ってみます。

その結果、できたのがこちら。

ただ、結論から言うと、入り口が狭すぎて、とてもじゃないがパンの袋が入りません。一番大きいもの(2.5cm)でもこのありさまですからね。

やはりプラスチックと違って変形がほとんど無いので、この入口では難しいのでしょうか。しかしながら、大きさとしては2cmのものが使いやすそうなことが判明したので、今後は2cmの大きさで作って見ることにしました。

そして、元のかたちでは袋を挟めないと言う事実が判明したので、入り口のサイズを1mm、2mm、3mmと変えて作って見ることにしました。(ちなみに最初に作ったものは、入口の幅が0.3mmしかありませんでした。)

f:id:mikio-k:20160211060843p:plain

今度こそうまく行ってくれと思いながら、カットします。

そして出来上がった物がこちら。

入り口が3mmのものは、比較的袋を閉じやすくて、うまくいったように思えます。

しかし世の中そんなに甘くはなく、これにも問題がありました。パンのアレを袋から外そうとした時に、ツメがパンの袋に引っかかってしまってうまく外れないのです。

f:id:mikio-k:20160211061620p:plain

仕方がないので、出口の部分を改良したのがこちら。

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さぁ、今度はうまくいくでしょうか。

結果がこちら。

そしてはめてみたところ、こんな感じ。

写真ではいまいち伝わらないのですが、はめやすく、出しやすいと言う、非常に利便性の高いパンの袋をとめるアレが完成しました。

なお、どうしてもレーザーカッターでパンのアレが欲しいと言う方がいらっしゃるかもしれないので、今回作成したAIファイルをDropboxで共有します。パンの袋の密封性などについて何の保証もありませんが、必要な方は下記URLからダウンロードしてください。改変再配布などご自由にどうぞ。

https://dl.dropboxusercontent.com/u/623548/pannoare.ai