デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

目にうつる全てのことはメッセージ

先週は下記のように、インタラクションデザインの講義を受けていました。 

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プロセスを記録し、残しておく

講義の内容としては、上記の記事を参照してもらうと良いかなと思うのですが、講師の方が繰り返し仰って居た、下記のような事が印象に残っています。

「リサーチ活動において、目にうつるすべての事がメッセージであり、プロセスである。だから、すべてを可能な限り記録しておくべきで、それに価値があるかどうかを今判断すべきではない」

短い実習の中ではあるのですが、なるほど確かにと思える事がありましたので紹介します。

振り返りを容易にする

課題設定、解決法模索、ソリューション提案という流れの中では当然、プロジェクトが暗礁に乗り上げてしまう場合というのが往々にして存在します。例えばこんな時。

  • 現在、検討中のアイディアがいくつかあるんだけれど、どちらのアイディアも今ひとつと言うか、決め手にかける気がする
  • すごく良さそうと思って検討を進めて見たものの、インターネットで検索したら似たようなプロジェクトが見つかってしまったとか。

こういった時は、その場で更なるアイディア出しをして、今検討しているアイディアを更にブラッシュアップするのもひとつの方策ではあるのだけれど、少し立ち止まって、別のアイディアを検討してみるとか、他のアプローチを考えてみることって有効だと思うのです。そういう際に、プロセスを記録してあると容易に振り返る事が出来ます。

アイディアを組み合わせる

上記の様に行き詰った時というのもそうですし、複数のアイディアを組み合わせることによって新しいアイディアが生まれる事、大いにあります。こうした場合に、それまでのプロセスを残しておくことで容易にアイディアを拾ってくる事も出来ることがあります。

プロセスを見つめなおす

私自身、あまり反省会という言葉は好きではないのですが、チームのパフォーマンスを高めるためには、必要なことなのでしょう。

次はもっとこうすべきだった。次はこれを少なくしても良いかもしれない。こういうやり方にチャレンジしても良いかもしれない。これは良かったから変えないでおこう。

そういったプロセスを見つめなおすためにも、プロセスを記録しておく事が重要なのだろうなぁと思います。

おわりに

プロセスを記録しておくことで上記のようなメリットがあります。記録に残すことのコストってそんなに大した事でもないし、後で役に立つ可能性があるなら残して置いて損は無いのかもしれません。