デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

デザインは問題解決って誰が言ったの?

デザインとは問題解決の手段である。デザインに少しでも興味を持ってかじった事がある人なら、こんな感じのフレーズを聞いた事があると思う。英語圏でも、Design is About Solving Problemsみたいな記事をいくらでも見つける事が出来るので、おそらくこれは世界の共通認識的なところがあるんじゃないかなあって思う。

実はCIIDでも、「デザインは問題解決」みたいな話が出てきたので、やっぱりな、と思っていたらこんな感じの続きがあった。

Our design process is not just about problem solving, but also about creating new values and oppotunities.

つまり、我々にとってのデザインは、ただの問題解決の手段ではない。デザインの力によって、新しい価値と機会を創りだすんだ。と言ったところでしょうか。

CIIDでは、human-centredかつbusiness-focusedな製品やサービスなどをデザインすることをミッションとしています。問題解決するだけではく、新たな顧客価値を生み出して、市場機会を創出するところまでが我々にとってのデザインだと言っているのかな、と。

さらに、誤解を恐れずに言ってしまうと、問題って実は必ずしも解決しなくても良いのではないのでは、と言う事。つまり、問題を発見してしまえば、その知見を基にして新しい価値を生み出し、機会を創出する。そういったアプローチがあっても良いんじゃないかと思うのです。