デザインダイアローグコペンハーゲン

デンマークのコペンハーゲンでのデザイン留学を通して考えたこと

IT University of Copenhagenへ

IT University of Copenhagenに行って来ました。

実は全然気がついて無かったのですが、私の借りたアパートメントの近くにコペンハーゲン大学と、コペンハーゲンIT大学があったのです。と言うことで、案内して頂き行って来ました。

まずコペンハーゲン大学では図書館に。コペンハーゲン大学と言うのは文系学部に力を入れている大学らしいのですが日本文化を研究している学科と言うのもあるようで、図書館には日本語の文献もたくさん。私はただ、色々な文献を揃えているだけかと思って居たのですが、案内してくれた方曰く、これらは研究のための本であって、ここにこういう本があるということは、これらからデンマークの日本研究者が日本の何を知りたがっているかを読み取る事ができると言っており、なるほど確かにそういう見方もできるなと軽く驚きました。今後、海外の、特に大学図書館を見る機会があったら見比べて観るのも面白いかもしれません。

普段なら食堂なども開いているのでしょうがあいにくこの日は土日だったこともあり、素通りしてコペンハーゲンIT大学へ。こちらは建物が印象的で、中に大きな吹き抜けがある。函館みらい大学や、MITメディア・ラボがこんな感じですよね。行ったこと無いのですが。以前、Medialabの石井先生に話を伺った時には、吹き抜けがあることによって違う組織が何をやっているかわかるしコラボレーションが生まれやすくなるというような事を行っていた気がします。ネグロポンテ先生の影響を受けているのは否定出来ないのでしょうが、考え方としては非常に面白いと思います。ただ、こういう作り方がネグロポンテ先生のオリジナルなのかは私は自信がないのですが。

しかしながら、デンマークって人口にして500万人。日本の5%程度しか無いわけです。そのような国が、このような立派な大学を作っている、教育、研究に力を入れているってことに軽く衝撃を覚えました。実際、隣国のフィンランドもAalto大学などに対して相当な力の入れようであるし、小国だからといってその地位に甘んじるのではなく、積極的に世界に打って出ようとしているのがとても興味深い。

ちなみに、Aalto大学に関しては、アメリカの誰々の思想によってが創設されたとどこかで聞いたような気がするのだけれど残念ながら思い出せないので、とても気になっている。